フィリピン
ネグロス島
Negros
Philippines








ハワイアン・フィリピン製糖工場
Hawaiian-Philippine Sugar Company



撮影日=1981年 3月15日(日)






早いものでネグロス島での撮影も五日目である。
そしてこの日が最終日。
やっと現地の雰囲気に慣れてきたのに、もうお別れだ。

これまでラ・カルロッタ、ハワイアンフィリピン、マ・アオ、タリサイ・シライ、
ロペス、そしてヴィクトリアスの各工場を巡ってきた。
それぞれの趣があり、場所ごとに違った良い印象がある。
最終日にふさわしく「もう一度見たい!」や「もっと撮りたい!」という場所を選び、
アンコール訪問をしようということに相成った。
ボク的には、当然ヴィクトリアス馬車軌道が最有力だったのだが…

当然のことながら虚しく却下され(笑)、
再訪問が決定したのはハワイアン・フィリピンとラ・カルロッタであった。
ま、なんとなく無難というか…
という訳で、両工場に二度目の訪問をした。











工場構内は活気に満ちていた













これから伐採線に向かうのだろう。
空車を増結してゆき、準備万端の様子だ。
ハワイアンのボールドウィンは、最もアメリカっぽさを感じる。
DL化の兆候であろうか…( 一一)









工場の方々の協力により、なんと撮影用のモーターカーが出動した。
なんでもサトウキビを満載にした汽車が工場へ向かって来ているとか。
我々は専用タクシーで移動しているが、どうやら道路からよりも線路経由が早いとの判断らしい。
とはいえ、わざわざモーターカーを出してくれるなんてねぇ…
相変わらず観光局ボスの「お墨付き」は効果抜群のようだ(笑)












南国ムード満点の路















我々のモーターカーに接近する汽車(^^♪









更にモーターカーで先行する。
クルマでの追っかけ撮影はおなじみだが、このやり方は容易く体験できないはずだ。









トラス鉄橋上でモーターカーを降りた(^^♪
すると近所から子供たちが集結。
外国人が珍しいのだろう、ジロジロと見られてしまう(笑)
島の皆さん、とっても人懐っこい印象。
鉄橋も道路と共用だった。















先程の汽車が姿を現した!













幅いっぱいに積まれたサトウキビ、トラス部にバリバリ当たっている。
鉄橋からの後追いである。
子供たちのいる道路が線路と合流し、鉄橋上が併用軌道になっていた。
汽車が走り去り、行き違いでバイクタクシーが向かって来た。










運行本数が少なかったのか、時間帯が悪かったのか、
理由は定かではないが、「走り」を撮影したのは3号機の列車だけであった。
それでも満足な気分、モーターカーで工場に戻る。












追いかけた列車が到着して入換作業中














この日、一番馴染んだ機関車が3号機だった。
これは…?
構内広い~
前回撮影した有蓋貨車、何を運んでいたのだろう?
ボイラーを新製したのか、念入りに整備していた。
これで撮影を終え、工場を後にした。










帰り際、近所に8号機がいるとの情報を得て、タクシーで現場に向かった。
8号機は前回有蓋貨車を牽いていたサドルタンクである。
形は良いし、きれいだし、印象深い機関車だった。












伐採線中継所のような所だろうか…












枕木らしきものを運んでいる。
ボイラー全体を覆うような特徴的なスタイル。
立ち寄って大正解だった。













ネグロスのサドルタンク…♥








ネグロス島で一番気に入ったのが、ここハワイアンの機関車たち。
鮮やかな青い機体はきちんと整備され、調子も良さそうな感じだ。
機関車が大切に扱われているという印象だった。
ガタガタのラ・カルロッタなども、あれはあれで味わい深いのだが、
ボク的にはハワイアンが一番好みだろうか。
最終日に再訪問できて良かった、大好きな8号機にも会えたし(^^♪

ハワイアン・フィリピンを後にして、ラ・カルロッタに向かった。











ハワイアン・フィリピンのみなさんと








【 使用機材】


ペンタックスMX



ペンタックスME-Super













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