フィリピン
ネグロス島
Negros
Philippines








ラ・カルロッタ製糖工場
La Carlota Sugar Central



撮影日=1981年 3月15日(日)









実に怪しいサドルタンク…








ハワイアンでの撮影を終え、次に訪れたのはラ・カルロッタであった。
構内に入り、いきなり出会ったのが5号機。
ボイラー全体、それも煙室扉からキャブまでを覆うタンクを背負った異形機だ。
前回の訪問でも見かけたのだが、その時は車庫の隅っこで停まったまま。
その怪しさが、実はとても気になっていた。

この日は元気に動いていた。
キャブやテンダーは歪み、なんとも言えないガタガタぶり。
さっきまで見ていたハワイアンの機関車がキッチリしていただけ、余計にギャップを感じる。










車庫では大勢の機関車が整備中。
煙突掃除!
煙室小さいなぁ~
下回りも水洗い。
「生きてる機関車」を感じるひととき。












ボロくても、働く姿は美しい!









ラ・カルロッタの機関庫は広く、所属する機関車すべてが入りそうなくらい。
壊れて修繕していないのか、屋根部分が素通しになっていた。
おかげで庫内は明るいのだが、雨が降ると…((+_+))











ここの機関車は比較的ポンコツ(笑)
かのボールドウィン銘板もキレイに!
屋根なおさないのかな?
いつでも出区できそう。










この日、車庫には機関車が目白押し。
ということは、列車の運行本数が少なかったのかも知れない。
よく覚えてはいないのだが、どうも機関車の動きが鈍い。
構内にはサトウキビを積んだ運搬車が停まっているから、
もしかすると列車の運行は午前中に集中していたのかも。
そのせいで、ずっと工場構内でしか撮っていない。
ま、こういうこともあるだろう。












構内では入換作業が始まった








恐らく朝から午前中に到着したのだろう、構内にはサトウキビ満載の運搬車が多く停まっていた。
107号機が連結され、運搬車を工場建屋に進入させるために一旦構内を出てゆく。
構内はずれにはトラス鉄橋があり、そこを渡ってくれたのは幸運であった。











ゆっくりと牽き出してゆく。
はみ出ているサトウキビがトラス部に当たり、凄い音がしていた。















鉄橋下には落ちたサトウキビがいっぱい!











入換作業ではあるが、説明をしなければ「走り」に見えなくもない(笑)












工場へ向けて後退していった











つづいて108号機も出てきた。
同様の動きで運搬車を移動させる。











ゆっくりと鉄橋にさしかかった













バリバリと音を立てながらトラス鉄橋をくぐる。
そして後退して工場建屋へ。
が、ここで停車!














しばし停車ののち、再び後退してゆく















井戸端会議?














南さんがキャブに添乗中。
次の入換作業に向かって行った。
またもや108号機が運搬車を牽き出す。
入換作業は堪能できた。













残念ながら、最後の訪問他では中途半端な内容となってしまった。
が、稼働する姿を見られただけでもヨシとしよう。
ヘンテコなサドルタンク、4号機も撮れたし。












名残雨…












撮影を終えた頃、雨がしとしと降ってきた。
五日間に渡って撮影してきたネグロス島の蒸気機関車たち。
最後は雨模様でお別れである。












バイバイ!








帰り際、汽車の音に誘われて視線を向けると件の4号機が入換作業中。
雨の中、ふとカメラを向けたこの一枚が、ネグロス島での最後の写真となった。

明日の朝にはマニラへ立ち、乗り継いで帰国の途につく。











【 使用機材】


ペンタックスMX



ペンタックスME-Super













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