この軌道との出会いは、全くの偶然でした。
学校帰りの113系電車、何気なく眺めていた車窓に…
『えっ?!』
冬枯れの荒地に敷かれた線路。
そう、確かに線路だけど…
自分の目で確かめたくせに、最初は本当に信じられませんでした。
最初に発見した日の週末、その線路を確認しに出かけました。
この界隈に住んで約5年、そこそこの土地勘はありましたから
だいたい目星を付けていた道を辿り、難なく到着。
しかし、予想外の展開にビックリしました。
電車から見えた線路は通称"高品線"でした。
総武本線とは反対側の道路からアクセスしようと来てみたのですが、
その高品線に加え、道路を隔てて反対側に延びる別の線路(原町線)もあったのです。
車窓から見つけた高品線の方は一瞥しただけで、
何故か原町線の方に足が向きました。
軌道に沿った小道があったせいかも知れません。
軌道を観察しつつ、辿って歩きました。
枕木は丸太、軌条は最小クラスだったので、
『手押しで何かを運搬するのかな…?』
くらいにしか思えませんでした。
線路が敷かれていたのは水田、荒地などで、
所々ぬかるんだ箇所もあり、重たい機関車などは入線不可能にも見えましたから。
軌道は敷設されて間もないようで、未だ使われた形跡もありませんでした。
車両も見当たらず、終点の資材置き場で僅かに平トロ1両を確認しただけ。
恐らく敷設の際に使ったのでしょう。
軌条+丸太の軌匡を平トロに載せ、延伸して行ったものと思われます。
軌道は意外と長く、両路線ともに5~600mはありました。
しかし、この日の訪問では軌道の目的などは判らず、
不完全燃焼のまま現場を去りました。
『いったい何が始まるのだろう…?』
そんな疑問を抱いたまま…
高品線を道路から見下ろしています。 遠くに見えるコンクリートが建設中の京葉道路。 総武本線は、その左方に走っています。 |
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軌道に沿った獣道を通り、原町線を探索しました。 | |
平板を二枚敷き、その上に軌匡を載せて敷設してあります。 板、枕木が真新しい! |
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畦道経由で軌道に接近しました。 ここからは軌道上を歩いてゆきます。 |
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荒地の草をなぎ倒して敷設したんですね… | |
途中に曲線の軌匡が放り出されていました。 使うの?使わないの? |
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なんと! ポイントまでありました。 右へ延伸するのでしょうか?? |
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かなり急な曲線ですね。 |
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急カーブの先を見ると、終点らしき場所が見えました。 平トロが停まっていますね。 |
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用水路を渡る鉄橋までありました。 なんだかワクワクしてきます。 |
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ここが終点。 資材置き場のようです。 |
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再び軌道を歩いて戻りました。 ポイントの手前、脱線しちゃいそうです… |
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水田に敷設した箇所… |
やはり、車両が居ないと物足りないですね…
贅沢かな?
しか~し! この数日後から夢のような光景が広がるなんて、
この時は想像すらしていませんでした。
ペンタックスMX
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