宇佐美建設 都賀工事用軌道


Vol.2





原町線/都賀の台線


撮影日=昭和54年11月21日(水)









最初の訪問から何日間が過ぎたものの、
通学の電車から見る軌道には、何ら変化がありませんでした。

『いったい何のために敷かれたんだろう…?』

毎日そう思いながら車窓を眺めていたものです。


数日が経過した頃、小さなバッテリー機関車と鉱車の入線を確認しました。
未だ動いている様子はないものの、いよいよ始まる気配が感じられます。
期待に胸を膨らませ、現場へ行ってみました。

道路から高品線を眺めると、土運トロッコを人が押して作業をしていました。
作業員の方にBLの事を尋ねると、
『あっちに行ったよ』との返答。
原町線で稼働しているということですね。
早速原町線へ向かったものの、
悔やまれるのはこの時の高品線を撮影していなかったこと…(T_T)/~~~
人力トロッコの様子も撮っておけばよかったのに…(-_-;)

この10日間余りで工事が進んだようで、
軌道の脇には掘り出された鉄管がいくつも置かれていました。
トロッコも随分走ったのでしょう、ぬかるみに線路が埋まった個所もあります。
バッテリー機関車は3両の土運車を従え、土砂の運搬に活躍していました。
速度はかなり遅く、小走りで追い抜けるくらい。
土運車は横開き式で、ナベトロのように積載部を倒して降ろすタイプです。
しかし、ここではユンボで土運車を吊り上げ、
穴の上で逆さまにして土を降ろしていました。
バッテリー機関車は最小クラスで、ニチユ製の1t機ではないかと思われます。

資材置き場から土を運び、戻りは空車、
もしくは鉄管を積んだ平トロを従え、長編成?になることも…
急カーブでは脱線が多発するせいで最徐行。
なかなか変化に富んだ光景でした。
いつしか夢中で撮影し、都賀トロワールドにのめり込んでいったのです。










用水路に架かる橋は、鉄骨を使った立派な『鉄橋』でした。(^O^)/











トロッコの横にあるのが掘り出された鉄管。
土砂を降ろして戻る空車です。
軌道がぬかるみに埋もれた箇所がいくつかありました。
既に土地との一体感がある?(笑)
急カーブにさしかかり、減速している様子です。
添乗したおじさんが心配そう…
最徐行で進み、なんとか通過できました。














冬枯れの田んぼとトロッコ… これぞ『都賀トロ』と言った光景(^_-)-☆











鉄橋手前には段差があり、推進トロッコは最徐行。
ここからが脱線多発箇所。
添乗していた作業員が降り、先導してゆきます。
推進だと脱線しやすいようです。
ゆっくりゆっくり、慎重に進みます。
なんとか大丈夫そうです…
ぬかるみにハマったヘラヘラの軌道。













凸凹軌道をゆっくりと後進してゆきました…








空車になって戻ります。
トロッコに乗りながら一服…
ぬかるみ区間から這い上がって来ました(笑)
荒涼たる原野にトロッコが似合っていますね。
さあ、また急カーブです…
この場所は平板を追加し、路盤強化?したようです。











難所を過ぎ、足取りは軽やかに (@^^)/~~~










陽が傾いてきました。
また土砂を積んだ列車が出発!
またまた急カーブ区間です。
いつものように作業員が先導します。
こうて見ると、急カーブと共に段差もありますね…
オーライ!オーライ!
今回も大丈夫だったようですね…
しかし、未だ凸凹とポイントがあるので気が抜けません。















トロ鉄が萌える瞬間…(^^♪









泥んこ埋没軌道(笑)
泥んこ埋没区間からの登り坂。
もう何年もここに在る軌道のようです…
このアングルも萌え♥












現在、この地には住宅が林立しています…(*_*)









原町線の先に別の軌道が敷設されていました。
位置関係はトップページの地図をご覧ください。
新興住宅地、都賀の台の外れまで続いていることから、
『都賀の台線』と命名しました。
キレイに塗装したばかりの土運車。
このジョイントは…
(-_-;)
怪しい箇所だらけ…(-_-メ)













秋の夕陽に包まれて

















当時ハタチのボク










ペンタックスMX















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