明延鉱山軌道



撮影日=昭和53年 2月 16日(木)

Vol.3











積込み中です!





神子畑選鉱所から明延鉱業所に到着した空車列車は、
人車乗り場のあるヤードを通り過ぎて鉱業所建屋に入ってゆきます。
この内部にホッパーがあり、列車は徐行しながら鉱石を積込んでいました。
残念なのは、この様子を詳しく撮影していなかったこと…(汗)
もう少し突っ込んで撮ればよかったと後悔しています。
ホッパーや建屋内部、そして軌道の配置など、見ておきたかったことが山積です。














これは建屋のヤード側です。
明延側に連結されていた2号機です。
この年の春、キャブを拡大する大改造を受けました。
次位は遠隔操作用の機器車両です。
ゆっくりと鉱車を牽いています。
















巨大な鉱山施設






軌道と共に鉱山を支えてきた施設、なかなか風格ある建物ですね。
施設の様子なども撮影しておくべきでした。
ホント、取材力が甘いです。
((+_+))















一段低い位置には508mmゲージの軌道がありました。
神子畑側の3号機です。
これもキャブ拡大改造を受けました。
その姿は夏に訪れた時のレポートにて。














使われなくなった508mm軌間の鉱車…???





神子畑~明延間は、当初508mmゲージで開通し、
昭和16年に輸送力増強のため762mmに改軌されたそうです。
その後も坑木運搬線などは508mmのまま残され、訪問当時も見ることが出来ました。
かつて走っていたであろう508mmのTLは、車庫で眠っていました…
がっ…しかし…
この頃、508mm軌間のTLが未だ活躍していたと知ったのは、もう何年も後のことでした。

鉱業所建屋の先にあった508mmの軌道。
その先はズリ捨て用の軌道として、更に奥地へと延びていたのです。
ズリ捨ての列車をTLが牽いていた…
そのことを知った時は愕然としました。
だって、自分が訪れた処なのに知らなかったなんて…

当時、この周辺の二万五千分の一地図を持っていました。
今でも引き出しの奥にしまってあるはずです。
その地図にも、件の軌道は記載されていました。
なのに、なぜ探求しなかったのでしょうか…
元気に走り回る本線の車両たちを見て、満足してしまったのでしょうか?
もっともっと貪欲に追い求めればよかったと反省しています。
















人車がお見送り~(^^♪







鉱石の積載が終わると、列車は折り返して神子畑へと発車しました。
鉱石列車が走り去ると、構内は静まりかえりました。

ボクたちは16:10発の人車に乗ったと思われます。
その人車は、途中の交換所で空車列車とすれ違いました。
これは上の出発して行った鉱石列車が神子畑に到着し、
鉱石を降ろした後に折り返した空車列車です。
その条件から大体の時間を割り出すと、この鉱石列車が明延を発車したのは
恐らく15:20~30くらいではないかと思われます。
鉱石列車のダイヤは当時把握していたはずですが、
その記録や資料などを紛失してしまったので、今となっては知る由もありません。












「あおば号」という人車車両がありました。
「わかば号」に似ていますが、扉の位置などが異なっています。
既に廃車状態のようでした。
鉱業所と麓を結ぶインクラインです。
下方には坑木運搬用の508mmゲージの軌道がありました。
車庫の脇にあったパンタグラフ。
ストック品?それとも廃品でしょうか…?










で、帰りの人車に乗る際…


















(^O^)/





切符を購入しましたぁ~!
数枚買ったと思いますが、現在手元に残っているのは二枚だけです。

運転士さんから?鉱業所の人から?
何方から購入したのかは失念してしまいました。














第三明神トンネル内の交換所






辛うじて対向の空車列車を撮影出来ました。
レンズが曇っていなければ…(*_*)













さて、ボクたちの乗った人車列車は16:35に神子畑へ到着しました。(したはずです)
ここで、運転士さんの粋な計らいにより、ボクたちだけの撮影会が催されました。

詳しいやり取りは覚えていません。
でも、「どこで撮りたい?」なんてコトを聞かれたように記憶しています。
神子畑選鉱所構内を出た軌道は、数100mのトンネルを通ります。
出た処が人車乗り場、そしてまたトンネルをくぐると、その先は開けた築堤になっています。
ボクらは、その築堤をリクエストしました。
それだけは覚えています。



明延から神子畑へ向かう途中で降りたのか、
一旦神子畑まで行ってから戻ったのか、その辺の記憶が全くありません。
ただ、ネガのコマを追うと、築堤で降りた後に走り去る人車が写っており、
更にトンネル越しに停まっている人車の様子が撮影されていました。
そこから推測すると、やはり明延から神子畑への途中で降りたのかも知れません。













神子畑へと向かって、トンネルに入る人車列車。
トンネルの向こうが人車乗り場です。








なんだかよく分かりませんが、とりあえず緩やかにカーブした築堤に人車が停まりました。
時間に制限があったのか、大急ぎで撮影したような覚えがあります。
時刻表によると、明延からの人車は16:35に神子畑着。
折り返し16:50発で、再び明延に向かうダイヤになっていました。
与えられた時間は僅かだったのでしょう。
築堤を駆け下り、アングルを変えながら撮影しました。














親切な運転士さん♪



















先ずは築堤を降りて…



















少し離れてサイドから(^^♪



















雪原を神子畑側へ…



















最後は神子畑側の築堤下で(^O^)/



ワイヤーが邪魔だったなぁ…(-_-メ)











走行写真(ふう)を短時間で撮れました。
ネタバレでしたが、黙っていれば普通の走行写真ですよねぇ~(笑)



明神電車の写真は、この撮影会のもので途切れています。
16:50発の人車、神子畑構内などは撮影していなかったのか…(?_?)
それとも何処かに埋もれているのか…??
わかりませ~ん…(・_・;)




この後、全但バスで新井に戻り、和田山へ向かいました。
再びDD54を狙います。













ゴキゲン(^O^)/













◆1978年 2月 16日撮影◆








ペンタックスMX




ペンタックスSP-F
















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