通称『明神電車』、またの名を『一円電車』、
恐らく正式名称であろう『明延鉱山軌道』を初めて訪問した日のつづきです。
明延鉱山軌道は全長約6kmで、途中に三箇所のトンネルがあります。
一番長いトンネルは約4km。
そう、路線の大半はトンネルの中なのです。
途中外を走る部分も僅かながらあり、撮影するなら"その辺"なのでしょうが、
なにせ初めての撮影ですから、先ずは構内からと思い明延鉱業所に来た訳です。
当時の運行本数は人車列車5往復、鉱石列車10往復でした。
これは操業日のダイヤで、会社公休日などは本数が変化していたはずです。
軌道の途中には二箇所に交換所がありました。
いずれも名称は不明、トンネル内なので撮影も叶いません…
五万図などで調査はしていたので、地上部分の位置も把握していました。
なので、この日の後半は『走り』も少し撮っています。
まだまだですが…
ブランドっぽさも感じさせる看板。 なかなかの風格じゃないですか… |
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明神電車には、ちゃんと待合室もありました。 そこに座って見た人車… 昔はこんな写真引き伸ばさなかったけれど、 なんだか萌える…(笑) |
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雪が舞う中、神子畑から空車列車が到着しました。 |
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年季が入った2号TLのプロフィール。 鉱石列車の明延側に連結されていました。 |
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鉱石列車の神子畑側は3号TL。 こちらは車体改造を施され、厳つい風貌ですね。 |
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人車列車を横目に、ゆっくりと構内を進みます。 |
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人車列車に連結されていた荷物車です。 明神電車の運転区間には代替道路はないので、 ちょっとした荷物輸送も行われていました。 |
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肩を並べた僚友。 原型機(左)と改造機の対比が面白いですね。 |
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乗り場にあった看板… |
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鉱石積込場です。 この建物の向こう側が人車乗り場、神子畑側です。 空車で進入し、鉱石が積み込まれています。 |
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手前は508mmのグランビー鉱車。 改軌前の車両でしょうか? 大きさの違いが一目瞭然! |
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全車両に鉱石が積み込まれると、再び建物内へ。 ゆっくりと通過し、神子畑へ向けて出発します。 |
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これは何処らへんでしょうか? 「揮発油倉庫」と記された建物、そして軌道があります。 その向こうには本線の踏切が…(゜o゜) |
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508mmゲージの構内です。 抗木土場でしょうか? |
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抗木土場です。 何台かの車両が停まっているだけで、 人気もなく、動きがありませんでした。 |
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508mmゲージの坑口と水溜り踏切? |
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抗木土場付近にあった小さな橋。 ここを列車が走ってくれたら… (・_・;) |
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件の橋と抗木土場です。 林鉄チックな風情ですね。 |
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508mmゲージの坑道内。 中は荒れていて、既に廃線のようでした。 |
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坑道内のツララ… |
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神子畑側へ歩き、『走り』を狙いました。 不意にやって来た赤金号です。 |
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ちょっと苦しいですが… 一応、人車列車の走りも撮って… |
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明らかにタイミングを間違えていますね~(--〆) 残念((+_+)) |
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この場所が気になり、そして気に入ったのか、 何枚も撮影していました。 |
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明延鉱業所付近だと思いますが、 川向うの軌道に怪しげな車両が居ます。 変てこな形… 何の車両でしょうか…(?_?) |
【1978年 2月14日撮影】
残念ながら、この日のネガは腹立たしい内容が多く…
まだまだヘタクソだったんだなぁ~
と実感し、同時に悲しくなってしまいました。
撮影内容だけでなく、取材力も稚拙だし…
せめて見取り図くらい記録しておけば良かったかも。
ただ、今となっては貴重な記録であることは間違いありません。
自分にとっても明延は何度も行けた場所ではないので、
余計にそう思います。
ペンタックスMX
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