『信州新町にナローＤＬの廃車体がある…』
そう聞いたこと自体は記憶しているのですが、
誰から、いつ聞いたのかは全く覚えていません。
ボクらがナロー軌道を探求していた頃は、
様々な情報が色々な方面から入ってきていました。
ナロー系でない人からの
『あそこでトロッコ見たよ～』
というタレ込みによって、新たな発見につながったこともありましたから。
ここ何年かで昔の記憶が薄れてきたこともあり、
こういう場で記事を書く際にはとても困ってしまうのですが、
この信州新町に関しては本当に判らないことだらけ。
トロ仲間のやっちゃんに尋ねても
『へ？ 信州新町？ ぜんぜん知らな～い』
という返事しか返ってきませんでした。
悪いことに信州新町を訪れた際にはポジしか撮影しておらず、
マウントにもスリーブの残りにも日付等の記録がありません。
なので詳細な撮影日までが不明というお粗末さ…(ToT)/~~~
僅かな記憶を辿ると…
ここを訪れたのは夏休みの終わり頃、
中央道塩尻トンネル工事軌道の撮影に行く道すがらでした。
『だいたいこの辺』
ということは聞いていたので、全く迷わず到着。
目当てのＤＬは道路に面した納屋に押し込まれていました。
パッと見に610mmゲージの６トンくらい。
銘板には『株式会社 旭重工業 昭和28年』とあります。
車体はくすんだ緑色、台枠に『ASAHI』の浮文字が誇らしげです。
旭重工のＤＬというのは馴染みがありません。
そして、このＤＬの素性も全く不明。
何処で、何に使われていたのか…？
当時、撮影の際には家の方を尋ねて許可をいただいているはず…
その時に何らかの話を聞いたのか？
いや、聞いたのなら僅かでも記憶していると思うのですが、
ひとかけらも覚えが無いのです。
ボクのトロ鉄史上、この信州新町は一番の謎。
ネット検索してもヒットしないし、謎は深まるばかりです。
どなたかご存知の方がいらっしゃれば、是非ご教示いただきたいです。
【追記】
2014年 5月 7日
専門学校時代の同級生、鉄道模型の師匠である友人の伸ちゃんから連絡がありました。
信州新町のＤＬを教えてくれたのは、他ならぬ伸ちゃん本人だったと。
伸ちゃんは長野県在住、なので地元からの情報だったのですね…
当時、伸ちゃんは友達からこのＤＬの存在を聞いたそうです。
『信州新町の土建屋にナローのＤＬがある！』
という情報が発端だとか。
その頃は軌框もあったはず…
と、伸ちゃんは言っていましたが、ボクは確認できなかったと思います。
そしてＤＬの用途は、
犀川の堤防工事だったようです。
どうりで川の傍にあった訳だ…
もちろん詳しいことは未だ判りませんし、
堤防工事についても確証はありませんが、少し見えてきました。
犀川の河原に軌框を敷き、旭重工製ＤＬが…
＼(^o^)／
その様子を想像すると萌えてしまいます（笑）
今後も少しずつですが、このＤＬについて調べてみたいと思います。
引き続き何かご存知の方は、些細な情報でもお知らせくだされば幸いです。
