日本粘土 岩手鉱業所




Vol.1




撮影日=昭和60年 2月 9日(土)








郡一炭鉱、新日鐵釜石、釜石鉱山、大洞鉱山を巡ってきた旅。
最後は以前より注目し、いつかは行ってみたいと思っていた日本粘土岩手鉱業所への訪問です。
前日、大洞鉱山を撮影後、列車を乗り継いで盛岡へとやって来ました。
その辺のことは殆ど記憶にないのですが、盛岡駅至近のホテルに泊まったことだけは覚えています。

さて、ここからはトロ鉄友のやっちゃんと同行します。
彼のメモによると、特急「ゆうづる」で盛岡に6:30頃到着とあるそうですが、
当時の時刻を調べてみると、乗って来たのは6:54着の「ゆうづる3号」ではないかと思われます。
そして盛岡駅からは7:30発の国鉄バスに乗り、軌道のある名目入へと向かいました。
バスは確か龍泉洞か岩泉行きだったような… 記憶が定かではありませんが。
外はみぞれ交じりの雨で、進むにつれて雪に変わってゆきました。
名目入到着は9:54とのこと、ずいぶん時間がかかったのですね。

さっそく鉱業所を訪ねます。
既にアポはとってあり、担当となった坂梨さんが色々と便宜を図ってくださいました。
そして撮影開始です。

…が、困ったことに訪問順というか撮影した段取りを全く覚えていません。
ネガの整理がされていないこともあり、判断しづらいことが多いのです。
なので、位置関係などが分かりづらいかと存じますが、何卒ご容赦願います。







【ジャンクション周辺】

坑内とは斜坑とつながるインクラインによって連絡しています。
インクラインと水平軌道が交わるジャンクションが選鉱所のはずれにありました。
斜坑から牽き出された鉱車は水平軌道のヤードに入れられ、
DLが連結されて選鉱所ホッパーへと向かいます。






インクラインと上部軌道のジャンクション







左の急勾配がインクラインで、粘土を搬出する斜坑へと通じています。
ワイヤーロープで引き上げられた鉱車は、右手の上部軌道ヤードへと入れられます。
資材を積んだ鉱車が並んでいます。
その向こうに北陸DL…










初対面! 北陸ちゃん!






後方では資材を積んだ鉱車がワイヤーロープで牽かれています。
インクラインで下げて、坑内へと送るのでしょう。










入換作業中

















これは…(・_・;)






隣の軌道に停まっている鉱車を角材で押しています。
なんとも大胆な入換作業です。










つらら…















インクライン





こんな感じで斜坑と地上を行き来していました。
鉱車列の先に、僅かですが坑口が見えています。











インクラインとのオーバークロス♪
屋根付きホッパー
眼下には名目入の町










【選鉱所周辺/1】


選鉱所には三か所に屋根付きのホッパーがあり、
ダンプ鉱車を人力で倒して原石を降ろしていました。
また、古めかしい木造の積み込みホッパーもありましたが、既に使われていない様子。
手押し軌道でよく見られる小型の木造鉱車が数両、雪をかぶっていました。








渋い木造建屋とのマッチングは風情満点!














坑木? 薪?
軽便や林鉄を彷彿とさせる光景も見られた
ちょっとした運搬にも鉱車が重宝する
普及していたダンプ鉱車と古い木造鉱車













DLを反対側に付け替えてホッパーに接近












第一ホッパー
ここは使用していない様子でした
極小の第二ホッパーを通過
第三ホッパーに進入します
ここがメインで最も大規模でした
鉱車を分割
1両ずつ転倒させて原石を降ろします














深々と降る雪の中で作業が続けられていた










■Vol,2につづく■
















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