唐沢鉱山軌道

所有事業所=住友セメント栃木工場
運行区間=工場~鉱山 3.3km
軌間=762mm




栃木県葛生町には日本有数の石灰鉱床が存在し、
古くから石灰石を採掘、搬出してきました。
鉄チャン的には日鉄鉱業羽鶴線の古典蒸機が有名。
僕は見る機会には恵まれませんでしたが、
比較的後年まで稼働していたので撮った方も多いはずです。
そんな葛生に初めて行ったのは昭和53年の正月でした。
目的は住友セメントの軌道。
何かの雑誌に掲載されていたことで存在を知り、
是非撮影したいと思い立って出かけました。
唐沢鉱山軌道は昭和13年開通。
軌道は762mmゲージで、二種類のDLが活躍していました。
工場と鉱山を結ぶ路線に途中二箇所の交換所があり、
列車は15分くらいの間隔で運行されるという賑やかさ。
撮影場所を探しているうちに来てしまう…
という感じでした。
その後、幾度か葛生を訪問したのですが、
唐沢鉱山軌道をメインで撮ったのは最初の日、
そして軌道最終日の二度だけとなってしまいました。
輸送力増強と合理化のため、地下に新たな運搬システムが竣工し、
軌道は昭和55年末に最期を迎えてしまったのです。
鉱山軌道としては珍しく『里の風情』があり、
撮影対象としてはA級クラスではなかったかと思います。
もう少し気合入れて撮影していれば、
さぞかし良い結果が得られただろうに…
と、後悔しきりです。



【訪問日】


昭和53年 1月 6日/1

昭和53年 1月 6日/2

昭和53年 1月 6日/3


(工事中)








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