夜行急行列車

列車名別懐古写真集









はまなす
HAMANASU







かつて日本中の町を結んでいた急行列車は、鉄道利用者の減少、また特急への格上げなどで規模を縮小していった。
特に夜行急行列車は鉄道の高速化、また高速道路網発達による夜行バスの充実などで需要は激減。
廃止が相次ぎ、遂には青森~札幌を結ぶ『はまなす』を残すのみとなっていた。
『はまなす』は最後の夜行急行であり、また急行列車としても日本唯一の存在でもあった。
急行『はまなす』が登場したのは、青函トンネル開通が開通した昭和63年であると知られている。
かつて存在した、青函航路の深夜便に替わる列車として設定された。
だが、『はまなす』の愛称が用いられたのは、これが最初ではない。
昭和30年に函館~網走に新設された準急列車に『はまなす』の愛称が冠されたのが始まりである。
以降、『はまなす』は石北本線での列車に使われたが、『大雪』への統合により一旦消滅した。
それが青函トンネル開通による、本州~北海道直通列車の新設によって復活したという経緯だ。
『はまなす』の編成は7両が基本であったが、多客期には増結して最大12両で運行することがあった。
青函トンネルを介しているという特殊性ゆえ、高速バスとの競合が無いところが存続していた理由の一つだったのかも知れない。
しかし、繁忙期にはそれなりの需要があったものの、ガラガラで走る日も珍しくはなかった。
平成28年3月の北海道新幹線開業に伴い、様々な理由づけがされて廃止となった。
LCCが一般的になった現在、北海道新幹線の存在意義が如何ほどのものなのか、甚だ疑問である。
閑散期の『はまなす』を上回るガラガラな車内、また初の赤字新幹線誕生になるのではないだろうか。








【平成27年の運行時刻と編成】

はまなす 201レ 青森22:18 → 札幌 6:07
はまなす 202レ 札幌22:00 → 青森 5:39



◆基本編成◆
←青森                                札幌→

スハネフ14 オハネ25 スハフ14 オハ14 オハ14 オハ14 スハフ14

④のびのびカーペットカー ⑤⑥ドリームカー




◆多客期 最大増結時◆
←青森                                                          札幌→

増21
スハネフ14 オハネフ25 オハネ25 スハフ14 オハ14 オハ14 オハ14 スハフ14 スハフ14 オハ14 オハ14 スハフ14

④のびのびカーペットカー ⑤⑥ドリームカー












202レ はまなす  函館本線 函館駅














202レ はまなす  函館本線 札幌駅













函館到着後、DD51が切り離されて反対側にはED79が連結される。
出発時刻まで、静かな時間が流れる。
「はまなす」は北海道の道花。
青函トンネル工事の影響で、発車時刻が変更されていた。
















202レ はまなす  函館本線 函館駅























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