上信越線を経由して首都圏と北陸を結ぶ列車の歴史は、上野~米原間を運行した夜行普通列車から始まる。
この列車が後年急行に格上げされ、複数の運行系統に分けられて発展していった。
そして昭和40年、上野~福井間に急行『越前』が新規設定された。
昭和43年には、複数の愛称で上野~金沢間を結んでいた二往復の夜行急行が『北陸』に統合する。
『越前』は信越本線経由、『北陸』は上越線経由で運転されていた。
後年『北陸』は一往復が特急に格上げ、もう一往復は急行『能登』と愛称を変更。
昭和57年の上越新幹線開業に伴い、在来線列車の整理再編がなされた。
『越前』は運行区間を上野~金沢の『能登』とし、『越前』の愛称は消滅した。
実質的には『越前』のダイヤは短縮しながらも残り、名が『能登』になったという訳だ。
このように『越前』は、登場から消滅まで僅か17年間の短命であった。
【昭和53年頃の運行時刻と編成】
越前 603レ 上野20:51 → 福井 7:12
越前 604レ 福井20:32 → 上野 7:04
←上野 福井→
荷 | ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ |
マニ37 | オロネ10 | オハネフ12 | オハネフ13 | スロ62 | ナハ11 | ナハ11 | オハ47 | オハ47 | オハフ42 |