昭和37年6月、信越本線の長岡と新潟の間が電化されたことにより、
上野~新潟が電車での直通運転が出来るようになった。
上越線で初めての特急『とき』が、161系電車によって運転を開始したのもこの時だ。
これに伴い列車の運行形態が順次再編され、急行は165系電車が多用されるようになった。
準急『ゆきぐに』から格上げされた、夜行急行『越後』も165系で運転されるようになる。
それまで『越後』を名乗っていたのは、座席車と寝台車を混結した夜行客車急行であった。
この編成をオール寝台車に変更し、グレードアップした寝台急行として『天の川』がデビューしたのである。
昭和38年のこと、当初の運行区間は上野~新潟間であった。
昭和47年からは運行区間を秋田まで延長したが、首都圏~新潟の利用を考慮したダイヤとなっていた。
編成の半分は上野~新潟となっていたことから、当時の需要の高さがうかがえる。
昭和51年には20系寝台客車に置き換えられた。
東北、上越新幹線が上野まで開業した昭和60年、『天の川』の定期運行は廃止。
その後は14系座席車による臨時運行があったが、平成6年に完全廃止されて愛称も消滅した。
【昭和54年頃の運行時刻と編成】
天の川 803レ 上野22:38 → 秋田10:24
天の川 802レ 秋田17:48 → 上野 5:55
←上野 秋田→
郵 | 電 | ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ |
スユ16 | カヤ21 | ナロネ21 | ナロネ21 | ナハネ20 | ナハネ20 | ナハネ20 | ナハネフ23 | ナハネ20 | ナハネ20 | ナハネ20 | ナハネフ22 |
天の川 802レ 東北本線 王子~尾久間
天の川 802レ 東北本線 王子~尾久間
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