幸運なことに、またもやトワイライトに乗れることとなりました。
ゴッドハンドさんのおかげです。
そして… なっ!な~んと、今回はロイヤルです。
それも廃止の一週間前!
チケット争奪戦が、まさに佳境を迎えているであろう時期にロイヤルだなんて!
その経緯につきましては、拙ブログに記載しております。
またチケット取得の技などは、本項のプレミアムチケットをご覧ください。
さて、乗車日の朝です。
前夜、成田空港を発つバニラエアで千歳入りしていました。
トワイライト乗り納めは、娘との二人旅。
昨晩は焼肉屋さんでの生ラムが旨くて旨くて、同行の娘は元気超モリモリです。
ボクは体調を崩し、体を引きずるようになんとか行動している…という状況でした。
先ずは大阪から来る8001レを撮影します。
前日の8001レは約6時間遅れでしたが、今朝は定時で動いているようです。
やって来たのは島松~北広島間。
昨年11月に来た際、撮影場所が見つけられなかったアップダウン区間です。
島松駅前から乗ったプリウスタクシーに連れてきてもらいました(^^♪
来ました!
8001を撮るのもこれが最後…
僅かな期間の付き合いだったけれど…
何度も感動を与えてくれました(^O^)/ ❤Marippe❤
ありがとう!
あとで乗るからね~(^^♪
最後の最後、力強いシーンを捉えられました。
いい具合の半逆光が幸いしたようです。
ただ…
クランプポッドで三脚に取り付けていたCX900…
カメラ持ち替えの際に肘が引っ掛かり…
悲惨な動画となってしまいました…(ToT)/~~~
残念っ!
トワイライト走行シーンの撮影は、これが最後となりました。
複雑な心境ですが…
まぁ、今回は『乗る』のが主目的ですからねぇ…
メインイベントはこれからです!
この後、オマケで北斗星を撮影し、札幌でラーメンを食したのですが、その模様は割愛させていただきます。
もし宜しければ拙ブログをご覧ください。
札幌駅前 | |
いよいよです! | |
ボクらの部屋は2号車(^^♪ |
臨特客8002レは回8002レとして13:49に進入して来ます。
これまで、乗車する列車の進入シーンは対向ホームで迎え撃つのが恒例でしたが、今回は乗車ホームで待つことにしました。
せっかくのロイヤルですから、乗車前にあっち行ったりこっち来たりとバタバタしたくはありません。
ここはひとつ、優雅に(?)ゆったりと行動したいと思った次第。
撮影はオマケ、『乗る』のが主目的ですし…
…てなこと言っても、やはり撮りたいのが鉄チャン気質ですな。
乗車ホーム4番線の端から狙っては如何かと思い、行ってはみましたが障害物があって相当な悪条件。
なんとか撮れなくもないけれど、その場所は定員2名で既に先客が陣取っていたのでパスしました。
対向ホームの端は結構な数の鉄チャン&にわか鉄が待ち構えており、若干殺気立った雰囲気さえも…(・_・;)
そそくさと退散し、おとなしく乗車ドア付近で待つことにしました。ボクらが乗るのは2号車で~す!
乗車ホームでの撮影は、かなり厳しいですね。
車両の足まわりは欠けるし、ホームには人が歩いているし、いいことはありません。
とは言え撮らない訳にはゆかないので、少し工夫をしました。
ビデオカメラを一脚に付け、上にのばしてハイアングルからの撮影。
モニターを下に向けてリモコンでズーム操作をするという方法です。
かなり不安定なので、望遠時のブレが懸念されます。
でも、なんとなく面白そうなのでこの方法で撮ることにしました。
何度かリモコンズームのテストを行い、発車してゆく電車でもリハーサルをして準備万端!
立ち位置はモチロン白線の内側、誘導ブロック上の柱際です。
さあ!
いよいよ進入間近、録画スタートしました。
接近を知らせるアナウンスが入り、盛り上がってきましたが…(・_・;)
ここで背後から
『お客さ~ん 危ないから下がって』
との声。
既にビデオを回していたためスルーしていましたが、
しつこく肩をたたかれ、更に二度言われたので録画を一旦中止し…
『来る寸前に言うな! 20分も30分も前からココに居るんだよ!
今突然言うんじゃねぇよ! だいたい白線の内側だろうが!』
…と、冷静に伝えたところ居なくなりました(笑)
しかし録画を再開したのはDD51の頭が見えた後。
とんだ邪魔が入ったものです(怒)
一生恨んでやる!
( 一一)
進入! ❤Marippe❤ | |
先頭はホームギリギリで撮りづらいのなんのって…(>_<) | |
お客を迎えるクルーさん | |
ここがボクらの部屋!2号車5番です(^_-)-☆ ❤Marippe❤ |
|
クルーの今村さんと♪ |
ボクらが乗る車両はスロネ25-501です。
いわゆる第一編成ですね。
トワイライトエクスプレスは、全部で三編成あります。
両方向とも毎日運行している場合、この三編成がフル稼働しています。
さて、部屋に入りましょう。
2号車 5番はスロネ25のデッキから通路に入るとすぐの部屋です。
室内を見たまりっぺ…
『うわっ! スゴ~イ! 広~い!』
♪ ~❤
トワイライトエクスプレスは10両編成です。
←大阪 札幌→
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | 電 |
スロネフ25 | スロネ25 | スシ24 | オハ25 | オハネ25 | オハネ25 | オハネ25 | オハネ25 | オハネフ25 | カニ24 |
501 | 501 | 1 | 551 | 523 | 522 | 511 | 561 | 501 | 12 |
スイート | スイート | 食堂車 | サロンカー | ツイン | ツイン | ツイン | Bコンパート | Bコンパート | 電源車 |
ロイヤル | ロイヤル | シングルツイン | シングルツイン |
食堂車とラウンジカーを挟んでA寝台/B寝台と区分されていますね。
まるでファーストクラス/エコノミークラスのよう…(・_・;)
最近ではA寝台への見物立ち入りを規制し、B寝台の乗客は食堂車から先へ行けなくなっています。
ボクは経験ないですけれど、4号車側からダイナープレヤデスを通って2号車方面に行こうとすると止められるそうです。
モチロンA寝台のお客は止められないでしょうけれど。
何故にこのような事態になったのかというと、なんでも図々しい輩がおり、突如A個室に押し掛けて…
「部屋を見せて! 写真撮らせて!』
なんて言うらしいです。
そりゃあ、規制されますわな~(苦笑)
立入規制がある分、2号車と1号車は人通りが少なく、静かだということですね。
これまで、トワイライトエクスプレスではBコンパートにしか乗ったことがなかったので、2号車、1号車に立入るのは今回が初。
やはり『特別な空間』という思いもあり、とにかくロイヤルに乗れることを楽しみにしておりました。
出来ればスイートに乗りたかったけれど…
さあ!間もなく出発します。
かな~りテンパっていたのか、部屋の写真とかが無い…(ToT)/~~~
まっ、ビデオは回しっぱなしでしたが(*^^)v
そして14:05、微塵の衝撃もなく、ゆっくりと滑り出すように発車。
機関士さん、素晴らしい牽き出しです\(^o^)/
始発駅を発車するこの瞬間、一種独特な空気が漂います。
この雰囲気はクセになり、一定期間が経過すると禁断症状が出るという厄介なものでもあります(笑)
札幌駅4番ホーム、そして対向の5番ホームには大勢のお見送りギャラリーが居ました。
恐らく日ごとに増えてゆくのでしょう。
最終日なんて、いったいどうなるのかな?
『いい日旅立ち』のメロディと共に出発のアナウンス、続いてJR北海道の車掌さんによる案内放送が始まりました。
寝台列車で最も気分が高揚するのが入線~乗車~発車~案内放送、この辺です。
逆に言うと、出発後の放送が終わると少し気持ちが落ち着くというか…
…いやっ、そうでもない…
(・_・;)
乗り慣れないロイヤルのせいか、なんとなく落ち着きません。
落ち着かないので室内を物色…
パンフレット、ポストカードなど。 いい記念品になります(^O^)/ |
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アメニティセット。 ケースはトワイライトのエンブレムがあしらわれています。 これもお土産~♪ |
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部屋用のスリッパ。 モチロン使いません(^^♪ |
備え付けの品でエキサイトし、未だ慣れないロイヤル室内でそわそわと落ち着かずに行動していました。
すると…
札幌を出て20分くらいしたところで…
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ダイナープレヤデス、マネージャーの室巻さん! ウェルカムドリンクの注文、ディナーの確認と朝食の予約に来られました。 |
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ラストランを記念するチケットホルダー(^O^)/ | |
ウェルカムドリンクが届けられました。 | |
車掌さんの検札。 | |
ルームキーの説明を聞きました。 |
あたりまえですが、やはりBコンパートとは違います。
車掌さんとかの接客も違うような…(・_・;)
ウェルカムドリンク(^O^)/ | |
惜別チケットホルダー。 3月から配布されているそうです。 |
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日付が印刷されています。 |
自分たちが乗った日付が入ったチケットホルダー…
とても嬉しい反面、なんだか切ない気分です。
いよいよ『終わり』が近づいているんだなぁ…と。
ほんの僅かな乗車経験しかないボクたちでさえこんな気持ちになるのですから、
長年乗務されてきたクルーの方々、車掌さんたちはもっともっと悲しいはず。
特にダイナープレヤデスの皆さんは、トワイライト廃止後ってどのようなお仕事に移るんだろう…?
大きなお世話かもしれませんが、とても複雑な思いがします。
運行終了まで一週間を切り、そろそろ最終乗務という方がいらっしゃるかも知れません。
ボクらも今回で乗り納め、もう二度と乗れないという正真正銘『最終乗車』です。
きっと毎日毎日が、それぞれの『さよなら行路』なのでしょうね。
(T_T)/~~~
苫小牧を過ぎた頃、車内販売が2号車に来ました。
2月から販売されているプレミアムグッズを是非購入したいと待っていましたが、
ひと部屋ずつ接客しているためなかなか順番がまわってきません…
↓ オリジナルプレミアムグッズ
http://www.jwfsn.com/twilight/goods.html
8002レは社台~白老間を走っていました。
平坦で直線が多い区間なので、結構な速度で飛ばしています。
が、白老駅を通過中に非常制動がかかりました。
ホームを過ぎたあたりで急停車。
開放していた引き戸が勢いよく閉まるくらいの衝撃でした。
車内放送によると、この先の踏切に自動車が侵入したことを感知したので停車した…そうです。
一瞬、駅のホームで何かを引っ掛けたのでは?と思ったのでひと安心。
そんな頃、ボクたちの部屋に車内販売が来ました。
ボクはプレミアムグッズ四種を全て、まりっぺも小遣いでエンブレムピンバッジとヘッドマークピンバッジを購入。
やはりこのシリーズは好評のようで、車販のお姉さんによると
『ラストラン前には売り切れてしまうと思います…』
とのことでした。
そんなやりとりをしている間、8002レは白老駅に停車していました。
15:30少し前に発車。
10分くらい遅れたようです。
ダイナープレヤデスでは14:30から16:00までの間、ティータイム営業が行われています。
大阪発のランチと比べると地味ですが、食堂車で寛げる貴重な時間であるということには変わりはありません。
前回はサロン・デュ・ノールで宴会を始めてしまい、すっかり忘れて行きそびれていましたので、今回は是非!と思っていました。
まりっぺとは
『グッズ買ったら行こうか…』
と言っていたのですが…
ティータイムのラストオーダーは15:30
現在の時刻は15:29…
(・_・;)
急げ~!
1分前だと間に合わないとお思いでしょう?
(・・?
2号車5番の良いところは…
食堂車まで徒歩5秒!
\(^o^)/
そうです!
ボクらのロイヤルルームは、トワイライトの中で『最も食堂車に近い部屋』なので~す!
大袈裟ぢゃないっすよ…
部屋のドア前からスタートすると、すぐに通路扉があり、デッキに出て貫通路を通るとダイナープレヤデスの入り口。
僅か10歩未満(笑)
で、ココ!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ダイナープレヤデス・エントランス! | |
残念ながら限定スイーツは売り切れ(-_-;) | |
やっぱ、いい雰囲気ですなぁ! |
お勘定の際、マネージャーの室巻さんに伺ったところ、
日替わりスイーツは限定10~15食くらいしかなく、ティータイム開始と同時に瞬殺だそうです。
室巻さんが、
『よろしかったら如何ですか? 最後のひとつですが…』
と…
あれっ?!マドレーヌ!
ボ 『これってすぐに売り切れちゃうやつですよね!?』
室 『そーなんですよ。 それが何故か今日は残っていまして…』
昨秋、8001レで買えなかった怨念を晴らすべく(?)購入いたしました。
で、これを隣のサロン・デュ・ノールで食べようじゃないの!
ってな訳で行きました…
がっ…
扉を開けた瞬間、
(+o+)
撤収!
空席ゼロ、人口密度高い!
(゜o゜)
約40秒で再びダイナープレヤデスに戻って来たボクたち…
『おかえりなさいませ!』
(?_?)
クルーの皆さんは
『おかえりなさいませ!』
…と仰る。
メイドカフェか?
トワイライトエクスプレスでの『おかえりなさいませ…』
今まで言われたことがないのでビックリしました。
でも、なんだか心地良い~♪
ちょっと散らかり過ぎ?(笑) | |
マドレーヌちゃん ❤Marippe❤ |
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ゆったりとした時間が過ぎてゆきます(^^♪ |
それでは、ここでボクらが利用しているロイヤルルームをご紹介しましょう。
2号車、スロネ25-501です。
ただ、ビデオばかり撮っていたため写真が少ないんですが…
A-5がボクらの部屋、1号車方面を眺めています。 | |
ロックはカードキーで。 ❤Marippe❤ |
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ソファ兼ベッド。 ❤Marippe❤ |
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部屋から出入口を見たところです。 椅子の後ろの折れ戸はトイレ&シャワー室の扉。 ❤Marippe❤ |
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調度品も安っぽくありません。 ❤Marippe❤ |
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テーブルランプもいい感じ。 ❤Marippe❤ |
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シャワー室です。 ❤Marippe❤ |
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折り畳み式の洗面台とトイレ。 ❤Marippe❤ |
ロイヤルは基本的に一人用個室です。
が、補助ベッド料金を支払うことで二人利用も可能です。
トワイライトのロイヤルは元からダブルベッドになっており、実際に補助ベッドはありません。
なので、この補助ベッド料金というのが今イチ???です。
北斗星のロイヤルは構造が異なっており、二人利用の場合は格納してある補助ベッドで拡幅します。
こちらは一人利用と二人利用でベッドサイズが異なる訳ですから納得がゆくのですが…(-_-;)
いずれにせよ、ロイヤルに大人二名は狭いです。
但し、カップルならば問題ないと思います。
間違っても男性二人というのは避けた方が良いでしょう(笑)
洞爺駅
8002レは10分遅れで洞爺を発車、長万部で室蘭本線から函館本線に入ってゆきました。
やがて車内放送が…
17時30分からのフランス料理フルコースをご予約のお客様、
ご用意が整いましたので、3号車ダイナープレヤデスまでお越しください。
\(^o^)/
うぉ~~~っ!
キタ~~~っ!
心躍る瞬間!
(*^^)v
そうです!
フルコースディナーをいただくのです!
トワイライトエクスプレスのA個室に乗り、フルコースディナーを食す…
これは恐らく、国内の鉄道旅としては最上の行程でしょう。
さすがに12300円という額には躊躇しました。
しかし、こんな体験は二度と出来ないだろう…
という思いもありました。
ここで利用しないと後悔するかも…
そう考え、決心しました。
(^^♪
そして…
いよいよ…
ボクらは二番テーブル、広い四人席でした。 お土産のプチフール、メニュー、ナプキンが用意されています。 |
|
. |
コースディナーは年に四回メニューを変えるそうです。 供されるのは『トワイライトさよなら特別メニュー』です。 |
メニューには料理が詳細に紹介されていました。 |
先ずは飲み物をオーダーします。
出発前は、せっかくのコースなのでお任せのワインにしようと思っていました。
しかし、体調を崩したこともあり、ここは安全策でアルコール度数の少ないビールだけで我慢することに。
日頃からワイン、酒、ウイスキー、ウォッカ、ジンなども呑んではいるのですが、
やはり完璧な調子ではないのでやめておきました。
そして…
コースディナーの始まり始まり~
(^◇^)
トワイライトエクスプレスのラストランを記念し、2月からのディナーは『さよなら特別メニュー』となっています。
後にも先にもトワイライトのディナーは初体験なので、以前のメニューについては知る由がありません。
しかし、歴史あるトワイライトディナーの最後を飾るメニューを実体験出来ることは大変光栄なことです。
『さよなら特別メニュー』は、かの辻調理師専門学校などを経営する辻調グループがプロデュース。
ご担当となったのはフランス料理技術顧問の西川清博さん、教授の中田淑一さんです。
長年ダイナープレヤデスを仕切ってこられた、ジェイアール西日本フードサービスネットの伊福部雅司さんは
辻調理師専門学校のご出身で、その縁で今般のコラボが実現したとのことです。
西川さんは九州沖縄サミットの首脳晩餐会で、料理長として腕をふるったという兵。
まさにラストメニューに相応しい布陣です。
さあ!
お料理をご紹介しましょう。
ついでにボクたちの感想も(*^^)v
◆アミューズ◆
『北海道イクラのコルネ』
黒ゴマが練り込まれたコーンに鮭のムースを入れ、 イクラをトッピングしたプチ前菜、突き出しです。 2000年に行われた九州・沖縄サミットの首脳晩餐会に於いて、 同じスタイルのアミューズが出されたそうです。 白ゴマがたっぷりと注がれたグラスに挿されて供されました。 外は薄明の噴火湾。 まさにトワイライト! |
|
≪感想≫ ☆まりっぺ 最初に見た時に「海に沈む夕陽」を感じました。 その時、車窓には夕暮れの噴火湾、 とてもロマンチックな食事の始まりでした。 外のコーンがサクッとしていて、 中のサーモンムース、イクラとの相性が抜群でした。 私はイクラが苦手でしたが、 このコルネを食べてみて「美味しい」と思うようになりました。 ★つねぴょん 第一印象は『小さい!』(笑) あと、トワイライトHPなどの見本写真により、 一人あたり5本供されると思い込んでいたので 『1本かぁ…』とも感じました。 アミューズなので、当然小さくて1本ですわなぁ…(汗) 鮭のムースは口どけが良く、イクラと相まって深い風味、 対照的な食感のコーンと共に面白い味わいを楽しめました。 |
◆前菜◆
青森産 鴨のテリーヌ
新潟特産『おけさ柿』のチャツネ・ソース
鴨肉、栗、サツマイモなどで造られたテリーヌ。 和菓子の金鍔をモチーフにしたそうで、 それをアピールするため二つに切って 断面を見せる盛り付けがされています。 周囲にはカラフルな野菜が散りばめられ、 素晴らしい彩りを見せていました。 |
|
≪感想≫ ☆まりっぺ テリーヌの中には栗などが入っていて、 とても食べやすかったです。 周りにあった野菜もキレイで、とても美味しかったです。 ★つねぴょん 和を感じるテリーヌでした。 柿のチャツネは甘く、デザートっぽい前菜という印象です。 周囲を彩る野菜はマリネしたもの、 ピクルスのように漬け込んだものが 巧くアレンジされているように感じました。 特に牛蒡は美味しかった。 茗荷、赤カブもいいお味でサラダ感覚。 これらの野菜で胃が活性化されたようで、 ボクの体調はほぼ完治しました(*^^)v |
◆スープ◆
蟹と蛤のビスク、
ようていJA産ユリ根のコンポート
蟹と蛤の旨味が凝縮した濃厚なクリームスープ。 蟹のクーリと蛤の煮汁、鶏の出し汁を合わせ、 浮き実にユリ根と玉葱のコンポートを入れたそうです。 このスープが出される少し前から、 周囲には蟹と蛤の芳香が漂っていました。 それだけ濃厚なエキスなのでしょうね… |
|
≪感想≫ ☆まりっぺ 先ず最初に口にした時 『味、めっちゃ濃い!』と、ビックリしました。 食べてゆくうちに、どんどん美味しさにハマってしまい、 食べ終わってしまった後に『おかわり~!』と思いました。 ★つねぴょん 蟹の旨味が濃厚なのに、微塵のしつこさも感じない、 それどころか後を引く美味しさ。 そんな蟹の風味に負けていない蛤の旨味、 凄いコラボレーションです。 口当たりが滑らかで、食べ心地が良いビスクでした。 |
◆魚料理◆
日本海産あんこうのサルティンボッカ、
香草入り手打ちパスタ添え
卓上に供されたお料理。
とあるクルーの方が…
『この後、高級なチーズをおかけいたしますので、暫くお待ちください…』
…と仰る。
(・_・;)
この『高級なチーズ』という言葉が引っ掛かりました(笑)
あんこうの身を生ハムで巻き、焼いたお料理です。 画像では見えませんが、 カラスミを下ろしたものがかけられていました。 付け合わせには三種類のハーブが入ったストラッチと 青みが添えられます。 ストラッチとは、イタリア・トスカーナ地方のパスタで、 『布の切れ端』という意味があるとか。 そして、高級なチーズがふりかけられました(*^^)v |
|
サルティン・ボッカとは、イタリア語で『口に飛び込む』という意味で、 手軽に用意できて食べられることからこの名がついたそうです。 イタリア、スイス、スペイン、ギリシャなどでポピュラーな料理だとか。 ≪感想≫ ☆まりっぺ あんこうが口の中でとろけて、 『うわ~っ!』となっちゃいました。 お料理が出て来て、目の前でチーズをかけていただいた時、 『ごちそうだぁ~!』と思いました。 下にあったパスタも美味しかったです。 ★つねぴょん 慣れないフィッシュスプーンと格闘しながらいただきました(笑) あんこうを口の中に入れると弾力を感じるのですが、 次の瞬間には柔らかく溶けてゆきます。 生ハムがいいアクセントになっていて、 なんとも繊細な調理だと思いました。 柔らかめのパスタは「プルン!」と口当たりが良く、 ソースも美味しかったです。 |
◆肉料理◆
トワイライト厳選の黒毛和牛のグリエと
牛舌の煮込み、里芋のムースリーヌ
オレンジの絞り汁を加えて煮込んだというタンシチューと 黒毛和牛フィレ肉のグリエ。 タイトルの『トワイライト厳選』というあたりに 強い思い入れを感じます。 付け合わせには里芋のムースリーヌ、 そして芥子菜が添えられています。 |
|
≪感想≫ ☆まりっぺ やっぱり、普段食べているお肉とは大違いでした。 ナイフもスーッと通るし、噛まないでもいいくらい柔らかいし、 あまりにも美味しいので叫びそうになりました。 ソースとの相性が抜群で、と~~~っても美味しかったです。 ★つねぴょん 和牛のグリエは、まさに官能的な美味しさ。 牛タンもとろける旨さでシビれました。 里芋のムースリーヌがさっぱりと美味しく、 お肉とのハーモニーが素晴らしい! |
◆デザート◆
「プレヤデス」パルフェ・グラッセ、
マカロン、果実のサラダ、ハスカップのソース
生クリームをふんだんに使って仕上げたパルフェグラッセに、 小さなサイコロ状に切った果物をトッピング、 マカロンと牛乳を泡立てたものを添えたデザートです。 ソースは道産のハスカップとりんごジュース、 リキュールで調整したもの。 料理長さんがダイナープレヤデスのステンドグラスをご覧になり、 イメージが膨らんでこのデザートにつながり、 果実のサラダによって表現したそうです。 |
|
≪感想≫ ☆まりっぺ 濃い紫色のソース、ひと口目に感じたのは『ちょ~~~酸っぱい!』。 ハスカップは甘いものだと思っていたけれど、 身体がリフレッシュされるような気持ちの良い酸っぱさでした。 パルフェも果物も、マカロンもソースも全部美味しかったです。 私にとって、コースの中でいちばん気に入ったのがこのデザートでした。 ★つねぴょん 第一印象は『デザート界の宝石箱や~!』。 見た目も美しいですが、これがまた上品な美味しさでした。 ハスカップのソースは秀逸な出来栄えだと思います。 他のお料理に比べ、最もヴォリュームを感じました。 |
コースのお料理は以上、この他に三種類のパンが供されました。
まりっぺは
『コースのパンって、おかわり自由なの!? いっぱい食べちゃおー!』
などと申しておりましたが、一時間半のディナータイムはアッという間に終わってしまい、
パンのおかわりをする余裕はありませんでした。
総じて感想を述べさせていただくと、大変貴重で有意義な時間を過ごせたということです。
いつものダイナープレヤデスとは少し違う、とても素晴らしい空間でした。
お料理も美味しかった、もう少しヴォリュームが欲しいかな…?
残念だったのは、自分の体調が完璧でなかったこと。
お料理に合わせたワインを選んでいただき、楽しみたかったなぁ~と。
ハーフボトルを二種類…なんて考えていたのに(T_T)
あと、二人での食事シーンをクルーさんに写真撮っていただこうと、思っていながら忘れてしまいました。
以上のように悔やまれることはありますが…
最後の最後で、トワイライトエクスプレスのコアな部分を体験することが出来て良かったです。
トワイライトエクスプレスのコース料理は、これまで様々なメニューをこしらえて提供されてきました。
リピーターにも飽きられぬよう、季節や産地に拘った食材を駆使し、工夫を重ねて続けてきたと聞きます。
これはもう食堂車の範疇にとどまらない、
恐らく日本の鉄道に於いては最高水準の料理が提供されていたということになるでしょう。
いわゆるクルーズトレインが高級志向なのは別次元です。
トワイライトエクスプレスは臨時列車扱いでしたが、万人が通常に切符を購入すれば乗ることが出来ます。
一部の客のために動かすクルーズトレインではなく、ごく一般の列車です。
そんな列車で、よくぞこのレベルまで拘っていたものだと感心しました。
ディナーが終わる頃、8002レは五稜郭に停車していました。
DD51重連が離れ、反対側にED79が連結されます。
運転停車ゆえにホームに出られず、その様子を観察出来ないのが歯がゆい…
そして今宵の我が家へと戻ってきました。
その時の心境は、例えるならライヴが終わった直後のような虚無感…
う~む…
なんだか複雑…(・_・;)
ファイナルグッズ in ロイヤル
江差線に入ると、何だか走行中の揺れが段違いに激しくなってきました。
こんなに揺れたっけなぁ…(・・?
そんな揺れの中、シャワーを浴びました。
やはり自室にシャワーがあるのは便利ですね。
時間を気にすることもないし(^O^)/
まりっぺがシャワー室に入って間もなく、8002レは青函トンネルに入りました。
車掌さんの案内放送によると、トンネルを通過するのに36分かかるそうです。
若干退屈な車窓が続きますが、それでもこの空間は実に快適でした。
ゆったりと寛ぎ、ビールも旨い旨い!
あれだけ悪かった体調も、ほぼ完治したようです。
これならワイン二本もいけたかな?(笑)
青函トンネルを抜け、本州に上陸し、やがて青森駅へと進入してゆきました。
青森駅到着の様子をスロネ25の通路でビデオ撮影していました。
なぜ通路側なのかというと、待機しているEF81を観られるからです(*^^)v
通路で観ていたのはボクと3番スイートのグループだけ、意外でした。
実は3番スイートのお客さん、女性なのですが、昨日の札幌発遅延8002レに乗っていた友人Kの知り合いとのこと。
昨日、電話でKから聞いていましたので、話しかけてみました。
暫しKの話題で盛り上がり(笑)、
明日みなさんで記念写真なんぞを撮りましょうね~(ボクは既に寝巻姿なので…)と約束し、部屋に戻りました。
青森駅も運転停車のため、ドアは開きません。
しかし、大勢の人たちが我が8002レを迎えていました。
観察したところ、テレビ取材も二組居ましたよ~
廃止まで秒読み段階となり、一般的にも注目度合いが上昇しているのでしょう。
だって来週の今日には、もう運行されていないんですから…
停車し、揺れが全く無くなったところを見計らい、まりっぺはとある行動に出ました。
(^^♪
今回、最後のトワイライト乗車ということで、
自分たちも何か出来ないか、何かを残せないか…
そういう思いからカードを製作しました。
昨夏にまりっぺが撮影した洞爺のSカーブをゆく8001レの写真を使用し、ネット注文の印刷屋さんに100枚を発注。
裏面に文字を入れると一気に高くなってしまうため白紙にし、簡単なメッセージと撮影データはウチのプリンターで印刷しました。
全体の70%くらいは白紙のままで、そこにまりっぺが手書きでメッセージを書き込みます。
内容は数日前から考え、ノートに記していました。
ダイナープレヤデスの皆さん、車掌さんたちに対し、楽しい旅を提供していただいたお礼、
もう乗れなくなってしまう切なさ、色々なメッセージを一枚ずつ書いてゆきます。
全て同じ文面ではなく、それぞれ違う内容を書いていました。
先程、ディナーのお勘定の際にクルーの皆さんの人数を尋ねたところ、
マネージャーの室巻さんから『10名』という情報を得ましたので、その数だけ書きます。
段取りを失敗し、JR北海道の車掌さんには差し上げることが出来ませんでしたが、西日本の方々には必ずお渡ししたい…
募る思いはたくさんあるけれど、簡潔にまとめて書いていました。
青森駅の停車時間は長く、43分間停まっています。
その間ず~っと書き続け、
『ふぅ~っ!終わったぁ~!』
と、身を伸ばした途端、8002レはゆっくりと発車しました。
札幌の『きのとや』で購入したスイーツです。 右がシャンティショコラ(まりっぺ)、左がプリンパフェ(ボク)。 とても美味しかったです。 |
|
ずっと起きていたい気持ちはあるのですが、 眠気に逆らうのはやめて休むことにしました。 |
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ソファ/ベッドのボタンを操作すると… | |
背もたれが倒れて来て、ダブルベッドになります! |
|
寝ま~す(^^♪ |
8002レは弘前に運転停車し、定時運行で奥羽本線を南下していました。
情報によると、8001レも遅れていない様子。
するってぇ~と、大久保駅で交換する…
観てみたい気もしますが、早朝の新津、長岡での撮影を優先させるっちゅうコトで、やはり就寝することに…
大館に停車(23:06/23:07)した直後、眠りに落ちました。
zzz
目覚ましの鳴る前、4:15頃に目が覚めました。
定刻ならば、新津に4:33着で7分停車の4:40発。
7分だと対向ホームに行くのはチト厳しいかな~?
トライしてみようかな~? でも身体が未だ半分寝てるし無理かな~?
…なんて考えているうちに、8002レは広い構内へと入ってゆきました。
新津に定刻到着。
この時点で、のんびり車窓を観ているようでは対向ホームなんて無理です(苦笑)
到着後、『さぁ~て、行くかぁ~』なんて伸びをして靴を履こうとした途端、足が攣りました(*_*)
普段、足が攣るなんてことは無いのですが、なんでまたこんな時に~
(T_T)/~~~
このトラブルで大幅にタイムロス。
なんとか回復した足を引きずりながらホームに出ました。
12時間ぶりに開いたドア… (T) この時点で既に5:38を過ぎていました…(・_・;) |
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結局、先頭はちゃんと撮れませんでした。 やはり停車前から気合を入れて臨まなければダメですね。 |
次の長岡駅では12分停車、今度は失敗は出来ません…
前もって三脚にカメラをセットし、到着前からデッキに出て待ちました。
12分とは言え、対向ホームまで行って撮影して戻るのは結構余裕はありませんので。
前回も危なかったし…(・_・;)
デッキで待っている間、ダイナープレヤデス・クルーの方と話をしました。
聞くところによると、2号車1番のロイヤルが空室のままだとか…
な~んと勿体ない!
そのクルーさんも、残念そうに話していました。
長岡に5:17着、定時です。
ダッシュで対向ホームに向かうと、10名程の鉄チャンが既に撮影中。
邪魔にならぬよう、ボクも撮影にとりかかりました。
停車ホームには先頭を観に来る人、記念写真を撮る人たちがウロウロしています。
バルブでも人影が写っちゃいますので、なかなか難しいところ…
でも、なんとか撮れたかな…(^_-)-☆
ゆとりをもって(?)、発車3分前には対向ホームを撤収! |
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で、発車1分前。 ダイナープレヤデスでは、既に朝食の準備中でしょうか? |
多くの鉄チャンに見送られ、長岡を5:29定刻に発車しました。
ちなみに、まりっぺは未だzzzです。
新津でも、長岡でも、ビクともしませんでした( 一一)
そして夜が明けました。 トワイライトエクスプレスが迎える朝は、この時点で残りあと6回。 本当にカウントダウンが始まった感がありました。 |
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夜明けの来ない夜は無い 陽はまた昇る、などと申しますが、 トワイライトエクスプレスの朝は… もう… |
鯨波を過ぎると、暫くの間は海沿いを走ります。
この頃、まりっぺがやっと起きました(笑)
目覚めると車窓には日本海…
いいですねぇ(^v^)
直江津の手前で、今朝最初の案内放送がありました。
定刻で運行しているとのことです。
直江津では二分停車ですが、放送では
『停車時間は僅かですのでホームにはお降りにならないように…』
と言っていました。
直江津を出た頃…(^^♪ | |
モーニングドリンクが届きました~! | |
トワイライトのコーヒーは美味しいです(*^^)v |
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姫川鉄橋(^_-)-☆ |
まりっぺはオレンジジュース、ボクはコーヒー。
オーダーは昨日、朝食予約などの際に伝えてありました。
オレンジジュースは使い捨てコップ、コーヒーは小さなポットに入っていて、
トワイライトオリジナルのカップ&ソーサーを用いていただきます。
居心地の良い個室、オマケに飲み物のルームサービスは魅力ですね~❤
さて、朝食の時刻が近づいてきましたので、みたび食堂車へと繰り出します。
ボクたちは7:30からを予約していました。
トワイライトエクスプレスの食堂車、ダイナープレヤデスでの朝食もこれが最後です。
いや、ダイナープレヤデスを利用するのが最後だと言った方が適切かも知れません。
大変残念なことですが、仕方ありませんね…(T_T)/~~~
ボクたちは進行方向右手の二人席に案内されました。
偶然にも、昨日のティータイムと同じテーブル。
スシ24-1の9番テーブルが、ボクたちにとって最後のダイナープレヤデスとなります。
それでは、ダイナープレヤデス・ブレックファースト、
始まり始まり~
※斜字は各テーブルにある朝食のお品書からメモしたものです。
☆食前のドリンク☆ オレンジビネガーエード スパイスウォーター・シロップ・オレンジジュース・白ワインビネガー カットオレンジ・カットレモン・ミント・スライス生姜・フランボワーズ
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ちょっと酸っぱいけれど… (T) 美味しいし、効きます! |
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☆「丹波のたまご」の半熟3分ボイルと花の塩☆
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☆生姜とタイムのミニお粥☆ 白粥(中華粥にタイム・ローリエ・丁子・生姜) 薬味として(卸し生姜・タイム・クリスピーベーコン) |
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☆先付け3種☆ 豆のごま和えサラダ カポナータ(茄子・胡瓜・パプリカのマリネ・イタリア風甘酢トマトソース 海老とアボカドのカクテル フォッカッチャ 前述の三点と共に。 どれも美味しいですが、 ボクは「海老とアボカドのカクテル」が一番好きです。 まりっぺは「豆のごま和えサラダ」だそうです。 |
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白いんげんとベーコンのトマト煮 自家製チキンナゲットとフレンチマスタード&ケチャップ ハートロメインとバルサミコのドレッシング&グラナパルメザンパウダー アンディーブと角切りポテトサラダ 茹でたて緑黄色(青梗菜・カボチャ・有機人参) 薄切りハムと種入りマスタードとパン ド カンパーニュ |
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☆フルーツ&フロマージュブランのスープ☆ ハネージュメロンとパイナップル フランス ノルマンディー産フロマージュブランのスープを少し デザートです。 とも上品なお味で、後口が心地良いデザートでした。 この他にコーヒーまたは紅茶が付きます。 ボクはルームサービスでコーヒーを飲んだので紅茶にしました。 まりっぺはコーヒー。 |
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クルーの方に撮っていただきました。 ディナーの時も、こうして撮ってもらえば良かったのに…(・_・;) ちなみにコーヒーの品書きは以下です。 ☆オリジナルモーニングブレンド☆ サントス40%(フルシティ)・ モカ30%(シティ)・グァテマラ30%(シティ) |
ごちそうさまでした。
(@^^)/~~~
我が8002レは、お見送りの人たちが溢れていた富山駅を後にし、定刻で走り続けていました。
さよなら… ダイナープレヤデス (T_T)/~~~
最後の食事を終え、すっかり住み慣れた我が部屋に戻って来ました。
この部屋とも、あと5時間足らずでお別れです…
ずっと乗っていたい❤
9:00頃、車掌さんが来て、車掌区オリジナルの乗車記念カードを5枚もいただきました~
\(^o^)/
その際、ボクたちからも件のメッセージカードをプレゼント。
乗務されているのは3名とのことでしたので、3枚渡しました。
渡したのは武藤さんという方。
どうやらリーダー格で、昔風に言えばレチチ(車掌長)?
暫くすると、別の車掌さんが部屋にいらっしゃいました。
とても丁寧にお礼を申され、かえってこちらが恐縮してしまった次第です。
がっ…、お名前を伺うのをすっかり忘れていました。
(T_T)
車内放送によると、この日の乗務は武藤さん、森岡さん、井川さんとのことでした。
ここで大失敗!
車掌さんたちと何で記念写真を撮らなかったのか…(*_*)
う~む…
大後悔…(T_T)
食堂車で観た富山駅には大勢のお見送り客が居ました。
富山であれだけのギャラリーなんだから、金沢なんて凄いコトになってるんじゃない?
なんて変な期待をしていたところ、意外にも富山の半分くらい…
とは言え、停車駅、沿線、通過駅にも鉄チャンや一般の方々がトワイライトエクスプレスを見送っていました。
ボクらは可能な限り手を振っていましたが、皆さん見えたかな?
ところで我がロイヤルの窓には、昨日からA3サイズのメッセージボードを掲示しています。
車窓を眺める大きな窓と、通路側のカーテンが付いた小さな窓の二つ。
↑ こんなやつ
ベタな表現ですが…(・_・;)
メインの窓はスモークガラスゆえに、外からはかなり見づらいようです。
誰か気づいてくれたかしら?
通路窓は見易いですが、今のところ何のリアクションもナシ…(ーー゛)
わちゃ~!
企画倒れかぁ~?
福井駅でもそこそこのお見送り客が居ました。
そのせいではないでしょうが、何かしらの安全確認で5分延発。
これは痛いですね~
何故なら、次の敦賀駅での停車時間に関わるからです。
定刻ですと、敦賀は10:36着の10:52発、16分の停車で、
この間に青森から牽引して来たEF81が切り離され、別のEF81が連結されます。
機関車交換の所要時間は10分もあれば事足りるので、恐らく停車時間が短縮されてしまうこととなるでしょう。
敦賀での機関車交換は乗客のみならず、敦賀駅で待つ人々にとっても一大イベントなので、
この公演時間が短くなってしまうのはとても残念なことです。
さて、たくさんの人たちに見送られているトワイライトエクスプレスですが、
最近最も有名になった『お見送り』が今庄駅の皆さんです。
駅付近にお住まいの方がご近所さんを募り、上下トワイライトが通過する際に手を振って見送っているそうです。
なんでも地元の新聞に紹介されて以降、全国に知られるようになったとか。
「幸せの黄色いハンカチ」をまねて、トワイライトエクスプレスの車体色である深緑のハンカチを掲げ、
結構派手なお見送りをしているそうで、乗客としては是非とも観てみたい!と思っていました。
今庄は敦賀の二つ手前の駅。
調べてみると、お見送りの皆さんが居るのは進行方向右側、部屋の窓側です。
南条、湯尾と通過し、今庄が近づいてきました。
構内に進入し、ホームを通過すると…
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
あれっ? 少なっ…(・_・;) |
|
ハンカチ、見えました~ ですが… 過度な期待をしていたのか、ちょっと物足りない感じ… (・_・;) |
ボクらが
『おー! ハンカチあったあった!』
…と騒いでいた時、部屋のドアがノックされました。
お越しになったのはダイナープレヤデス・マネージャーの室巻さん。
先程お渡ししたカードのお礼にみえたとのことです。
いやいや、恐縮です<m(__)m>
そして、乗車記念カードの裏面にメッセージを書いてきてくださいました!
\(^o^)/
あと、前回のディナーでお土産袋として使用していたというミニポーチもいただいてしまいました。
ありがたいですね~
素晴らしい記念になります。
(ここをマウスでダブルクリックして、文章を入力してください。) | |
(ここをマウスでダブルクリックして、文章を入力してください。) |
…と、ここでも大失敗!
(*_*)
記念写真はダイナープレヤデスで撮れば良かったのに…(・_・;)
徒歩5秒だし、他のクルーの方もいらっしゃっただろうし…
あ゛~~~~~っ!!! 失敗した~~~!!
ホント、今回の旅は後悔することが多いです…(T_T)
8002レは5分遅れのまま、敦賀に接近していました。
お隣1号車のデッキから降りようと思い、行ってみると車掌室に武藤さんがいらしたので敦賀発の時刻を尋ねてみました。
やはり予想通り、恐らく定時発になるのではないか、とのお答え。
ということは、停車時間は11分程です。
いつしかデッキは機関車交換を狙おうという同士で満員状態(笑)
あれこれと皆で言葉を交わすうち、
我々以外に敦賀駅で待ち受けている人々が大勢居るだろうということに気付いて失笑する始末。
『そうだね~ウチらだけじゃないんだよね~』
ってな感じで。
そんなこんなで敦賀に到着しました。
機関車周辺には人だかりが出来ています。
それは承知の上で、最初からホーム端に行くつもりでした。
8002レが停車するのは5番線。
ここのホームはメインが3/5番線で、米原側の一部が頭端式ホームの4番線になっています。
即ち降りたホームの米原側に行けば、4番線越しに5番線を出入するEF81を狙うことが出来るのです。
❤Marippe❤
こんな感じ。
対向ホームから狙ったように撮れます。
青森から牽引して来たEF81 43が解放され、機関区へと向かいます。
通常は客車から少し離れた位置で1分くらい停まっているのですが、遅延のせいか一旦停止後すぐに発車してゆきました。
❤Marippe❤
トワイライトエクスプレス色のEF81は全部で6両あり、この43号車は最も若い番号です。
EF81 43は昭和47年製です。
羽越本線電化と共に酒田機関区に配属。
その後住まいを敦賀に移し、トワイライトエクスプレス牽引機としての任務を全うしました。
新製から43年間、ずっと日本縦貫線で活躍したことになります。
3月12日、トワイライトエクスプレス定期運行最終日。
大阪発の8001レで、先頭に立っていたのはこの43号機でした。
青森まで牽引し、帰路は客車と共に二日がかりで宮原へ回送。
そして役目を終えた43号機は、僚友で同じトワイライト色の44号機に牽かれて最後の旅に…
松任工場に入り、44号機と共に廃車となったという噂ですが…
(T_T)/~~~
…ちゃんとした情報が無く、トワイライト色EF81たちの動向が今ひとつ不明です。
廃車回送~松任に留置~ナンバーが外されて廃車の模様…とされていた44、113、114番が稼働しているのです。
ひょっとすると43も存続?
❤Marippe❤
この間に後続の特急『サンダーバード』に追い抜かれます。
大阪までの牽引機が接近して来ました。
❤Marippe❤
43号機に替わり、姿を見せたのはEF81 103でした。
103号機は生涯を敦賀で過ごしたそうです。
新製日は昭和49年5月21日。
ボクと15歳違いの同じ誕生日です。
それを知ると、やはり親近感が湧きますね…(^_-)-☆
この103号機は、トワイライト運行終了後に廃車となりました。
スロネフ25-501、スシ24-1と一緒に梅小路鉄道博物館に保存展示されるとのことです。
引退は残念ですが、その姿を後世に残すことが出来るのは素晴らしいことですね。
メッチャ人気!
青森~敦賀間をエスコートしたEF81 43は、トワイライト定期運行最終の8001レを牽引、
敦賀~大阪間を牽くEF81 103は自分と同じ誕生日で梅小路に保存…
この当日は何も知らなかったのですが、とても奥の深い両機と関わっていたんですね。
トワイライトエクスプレス最終乗車に相応しい顔ぶれでした。
敦賀を出発すると、鳩原ループ線の急勾配を登ってゆきます。
この日のループ線案内放送はテープでした。
やはり肉声の方がありがたいですよね…(*_*)
まりっぺにループ線のガイドをしながら車窓を眺めます。
敦賀は三方を山に囲まれた港町ゆえに、ここに出入する鉄道はどうしても険しい道のりとなってしまいます。
その昔、富山側は海沿いの急勾配ルートで、途中には4箇所のスイッチバックが存在しました。
杉津越えとか山中越えなどと称され、蒸気機関車たちが迫力ある姿を見せてくれたと伝えられています。
この難所は昭和37年に開通した北陸トンネルによって解消しました。
一方の米原側にも柳ヶ瀬越えという峠があり、勾配を登り切れなかった蒸気機関車が立ち往生、
後退する事故が多発、トンネル内で機関士が窒息するということさえあったそうです。
この恐るべき難所は昭和32年に新ルートに切り替えられ、柳ヶ瀬越えは支線として分離しました。
こうして敦賀界隈の北陸本線は経路が改善され、輸送力の増強とスピードアップが図られたのですが、
敦賀と米原方の隣駅、新疋田の間には84mの高低差があり、平均で12.5‰、最急は25‰の片勾配がネックとなっていました。
そこで昭和38年に複線化する際、坂道の負担を強いられている米原方面行き列車を
別ルートの新線を通して勾配を緩和しようという目論みで衣掛隧道ループ線、通称鳩原ループ線が開通。
大きく弧を描いて高度を稼ぐループ線は、旧線と比べると距離はかかりますが勾配は緩やかになり、10‰程になったとのことです。
撮影名所ということもあり、鉄チャンの姿もチラホラ。
あと僅かとなったトワイライトエクスプレスの雄姿を狙っていました。
このあたりからまりっぺが腹痛を訴えてダウン。
ボクのがうつっちゃったのかな?
3番スイートの方が訪ねて来られましたが、
このような状況ですので少しお話をしただけでお部屋にお邪魔するのはご遠慮しました。
スイート、入ってみたかったなぁ…
(T_T)/~~~
湖西線に入ると、もうラストスパートまっしぐら。
時間が経つのも早い早い…
大津京に11:59着。
後続の特急サンダーバードに抜かれるため、5分停車します。
運転停車の駅なのに、ギャラリーがたくさん居ました。
土曜日のせいなのか、親子連れも目立ちましたね~
1歳くらいの子を抱っこした外国人の方、ボクの掲示しているメッセージを見つけてくれ、うなづきながらウインクしていました。
このメッセージに対し、マトモにリアクションしてくれたのを見たのは、これ一度きりでした。
大津京を出ると、間もなく京都です。
寝ていたまりっぺも起きて行動再開!
しかし、未だお腹が痛いようです。
大勢の人が溢れる京都駅に12:15到着。
もうここまで来るとカウントダウン状態です。
たくさんの人々に手を振られ、12:18に京都駅を発車しました。
さすがに京都駅、お見送り客なのか列車待ちなのか判らないくらいの人出です。
京都を出ると、いよいよ最終章です。
ここで右車窓に注目!
11:50に大阪を出た8001レとすれ違うからです。
互いに定時運行だからこそ見られる光景…
おっと… 高架線柱が邪魔( `ー´)ノ
すれ違う8001レ!
あちらの旅は始まったばかり、こちらは終わる寸前…
なんか対照的です。
8001のお客さん、ボクらの8002が見えたでしょうか?
懐かしい高槻~摂津富田間の踏切跡を通過。
小学校時代、ここで行き交う列車を観ていたんだよ~
と、まりっぺに話していました。
自分の鉄チャン道発祥の地である吹田を過ぎる頃、新大阪到着の案内放送がありました。
それによると、今日の車掌さんたちはこれが最終乗務だそうです。
伝える武藤さんの声が、少し震えているように感じました。
新大阪駅にも多くのお見送り客がひしめいていました。
京都~新大阪間では寂しく悲しい気持ちが強かったのに、新大阪駅に着いてみると不思議とサバサバして諦めモード。
ジタバタしても仕方ありません。
もう、あと5分でトワイライトとはお別れなのですから。
最後に聴いた『いい日旅立ち』。
ジ~ンと心に浸み渡りました。
ほんの何回しか乗ったことのないボクらでさえ胸がキュンとなるのだから、
ずっと長い間乗務されていた方々の心中を察すると…
そういう思いも相まって、益々悲しくなっちまいます。
8002レは大阪駅3番ホームに滑り込みました。
ボクらの8002の後は、トワイライトエクスプレスが大阪駅に到着するのも残りあと6回となります。
まさにカウントダウン…
『着いちゃったね…』
二人でそう言い合って降り支度。
足取りは重たいですが、仕方ない!
気持ちを切り替えなきゃ!
デッキには室巻さん、クルーの方々がいらっしゃり、お別れの挨拶をしました。
ドアを出た所にも顔馴染みとなったクルーの方、そして室巻さんも車外に出てお見送り状態となり、
かな~りセンチな気分になっちまいました。
でも、しっかりとお礼とお別れを伝えて…
淀川上でも尚お腹を痛がるまりっぺ… きばらんと、タコ焼き食べられへんで~ |
|
大阪駅に進入…(T_T)/~~~ | |
室巻さんと。 テンパって撮ったため、ボケてしまいましたが…(汗) |
夢のようなトワイライトエクスプレスを降りると、そこには現実の日常がありました。
雑踏、喧騒、その状況に身を投じると、夢から覚めた瞬間のように現実を認めざるを得ない、
いつまでもポーっとしていられない、ささっと次の行動に移さなきゃ、なんだかそのような気持ちになってきます。
不思議なものですね。
ホームを歩いていると、前日の8002スイートに乗った友人のKを発見。
彼は5日後から梅小路で行われる写真展の準備があり、東京へは戻らずに滞在しているとのこと。
ボクらの乗った8002を出迎えに来てくれたという訳です。
一気に現実の世界へ…(>_<) | |
引き上げるクルーたち。 今井さんと友人Kが談笑中です。 |
|
武藤車掌の撮影会? |
トワイライトエクスプレスの最終乗務を終えられた武藤さん。
どのような心境だったのでしょうか…
トワイライトの車体をバックに、トワイライトの制服を纏った車掌さん!
カッコいいですね~♪
(^O^)/
最高の記念写真!
(@^^)/~~~
先頭のEF81 103には大勢が群がり、とても近づけそうにないので諦めて、
発車してゆく回送列車はボクたちが乗ったスロネ25-501の停止位置から見送りました。
札幌駅と同様に、ビデオを脚に付けてハイアングルから撮影。
そうしないと周囲は人だらけですから…
(*_*)
トワイライトが走り去ると、サーッと人波が消えました。
まるでライヴが終わった時のような雰囲気。
とてつもない虚無感に苛まれつつも、少しずつ現実の世界へと自分を戻そうとする段階。
気持ちは落ちてしまっているのに、妙に明るく振る舞ったりして、なんだかとても変てこな時間…
そんな中…
Kがやたらと見せたがっていたのがトワイライト弁当です。
EF81を模った弁当箱は、なんと陶器製です。 | |
中身は海鮮寿司! | |
駅弁の淡路屋さんが限定で販売した商品だそうです。 販売数が少なく、店頭に並んでもすぐに売り切れてしまうとか… トワイライト人気は凄いですね~ |
K井君撮影(^^♪
8002に乗っていた皆さんと。
トワイライトエクスプレスって、乗客同士に不思議な連帯感が生まれます。
立ち去りがたい気持ちもありましたが、ここにはもうトワイライトは居ません。
『ラスト乗車が終わった…』
そんな実感もないまま、大阪駅を後にしました。
数日後、2015年3月12日始発駅発の両列車を最後に、
トワイライトエクスプレスは運行を終了しました。
おつかれさま!
トワイライトエクスプレス
そして
乗務員の皆様
楽しい思い出をありがとうございました!
当記事は、拙ブログの文面を一部抜粋、アレンジして製作いたしました。
【使用機材】
■Tsunepyon■
PENTAX K7
FUJIFILM X20
SONY HDR-CX900
❤Marippe❤
PENTAX Km
FUJIFILM XF1
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