都賀トロがあった場所、実は我が家のすぐ近くでした。
なので時間があれば、よく見に行っていました。
徒歩だと少し遠いので自転車で。
この頃は未だ運転免許を持っていなかったし…
すべてカメラを持参した訳ではなく、見るだけの日も多くありました。
撮影をした日はネガカバーの記録で判断出来るのですが、
見物だけした日に関しては、もう知る由もありません。
或る日、何気なくトロッコ見物に行った時です。
どうしても足が向くのはBLが運用される原町線…
人力だった高品線はチラ見するだけでスルーしていたのですが、
この時ばかりはチト違いました。
原町線との境にある道路から高品線を眺めると、
土運車が『何か』に牽かれて進み去るのが見えました。
『バタバタバタ』という妙な音と共に…
(・・?
とても気になったため得体の知れない『何か』を求め、
高品線の軌道を歩いて見に行きました。
けたたましい『バタバタバタ!』という音が接近し、
やがて姿を現したのは想像を絶するシロモノ…
なんと、耕運機改造のゲテモノ機関車だったのです。
その日はカメラが無かったため、ずっと観察だけしていました。
翌日、慌てて撮影に向かったのは言うまでもありません…(笑)
当時聞いた話によると、これは宇佐美建設が廃品を寄せ集めて造ったとか。
平トロに耕運機の上回りを載せ、前後車軸にチェーンで伝動。
構造としては至って単純ですね。
面白いのは後駆動輪軸から更にチェーンで別の軸に伝動し、
そこに対のディスクブレーキを備えているところです。
そのブレーキをかけるにはレバー操作で行いますが、
これはトラック?のシフトレバーが流用されていました。
レバー後にマスターシリンダーがあり、
ブレーキホースがキャリパーに繋がっています。
種車が平トロだったため、制動装置に苦労したのでしょうね。
それにしても変てこな仕組みです。
運転席には乗用車のシートが流用されていました。
車輪直径が20cmくらい?しかなく、四輪駆動のくせに非力。
音が大きい割に全然前へ進まないという問題児でした。
それでも現場にとっては貴重な動力源であり、
都賀トロ末期まで活躍を続けたのでした。
独特のサウンドを轟かせ、荒野を進むバッタロコ。
高品線の起点にあった工事看板。 | |
ダンプから降ろした土を積んでいました。 | |
これがバッタロコ! |
土運車4両にトライしたものの、やはり重過ぎたようで…(-_-メ)
動く速度があまりにも遅いため、 操作しながら徒歩で移動するという光景が見られました。 |
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現場での土降ろし作業。 | |
総武本線、工事中の京葉道路を望む。 |
EF80牽引の貨物列車が来ました(^O^)/
作業を終えて戻ります… | |
推進の場合、土運車は連結していないため 下り坂では先に空走してしまいます。 |
粘着力増加?(笑) この後、バッタには土嚢が搭載されました…(・_・;)
バッタロコとの出会いは衝撃的過ぎました。
あまりのショックでひっくり返ってしまったため、
少しでもマトモな車両を見てから帰ろうということになり、
原町線を覗きにゆきました。
この一週間でかなり工事が進んでおり、
この軌道は間もなく役目を終えそうな雰囲気でした。
『あれ』をみた直後なので、BLがかなりフツーに感じます…(笑)
土運車2両を押して後進するBL。 この急カーブを通るのもあと幾度か…(ToT)/~~~ |
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この時は鉄管の運搬が頻繁に行われていました。 | |
原町線での作業が終わると、 次は都賀の台線が使用されるとのことでした。 |
かなり無理があるような…(*_*)
ペンタックスMX
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