縦貫線の二水付近には既に架線柱が林立し、電化が間近だということを感じさせました。
二水からは集集線という支線が分岐しており、
そこで運用される蒸気機関車のための機務段(機関区)があります。
集集線で活躍する機関車はCK120型とCT150型。
CK120は日本のC12で、C56とソックリのデフレクターを装備していました。
CT150は8620型で、当時でも稼働している数は少なく貴重な存在だと聞きました。
二水に着いた頃は天気が悪く、オマケに霞がかかったような空気で
撮影には非常に悪いコンディションでした。
しかし、そんな贅沢を言っている暇はなく、
二水機務段と站、そして集集線分岐付近で撮影を決行。
珍しい後部補機?付きも来たりして、数は稼げました。
二水機務段はこじんまりとした車庫で、転車台は無く、ちょっとした駐泊所のような感じ。
日本統治時代と殆ど佇まいが変化していないとのことでした。
ここの職員さんには便宜を図っていただき、
夜間の立入も許可されて夜景の撮影も出来ました。
二水の夜は印象的で、夜の蒸気機関車を堪能したほか、
写真家のMさん、鉄友のSさんとは
『義兄弟の契り』を交わしたという、思い出の地ともなったのです。
\(^o^)/
二水に到着後、早速機務段を訪問しました。 |
|
二水站を出発する縦貫線の旅客列車。 牽引するのは嘉義でさんざん撮ったCT252です。 この機関車に縁があるのかなぁ~ |
|
林立する架線柱の間を走り去ってゆきました。 |
|
集集線と縦貫線が分岐するあたり。 ここでCK120を待っていると、 不意に縦貫線の蒸気列車が来ました。 牽引機はCT270、最後尾にはDT650が\(^o^)/ |
|
先頭はCT271。 |
|
そして最後尾にはDT651。 なんと、トップナンバー同士のプッシュプル! |
|
二水站は間もなくです。 |
|
待っていた集集線の貨物列車が来ました。 牽引機はCK120のラストナンバー、CK127でした。 |
|
次に来たのはハチロク、CT151の単機回送。 なんと、この短時間でCT150、CT270、DT650のトップナンバー、 CK120のラストナンバーが来た訳です。 |
|
二水機務段に戻ると、先程のCK127が整備中。 |
|
正面から見るとC56みたいです… |
|
昭和17年、日本車輛製。 もと台湾総督府のC12 7です。 |
|
こちらは出庫準備中のCK122。 サイドのナンバープレート位置が異なりますね。 |
|
集集線の貨物列車… ではなく、入換作業です。 |
|
貨物扱いの多い駅なのか、 忙しそうに走り回っていました。 |
|
これはホテルの部屋から撮ったものだと思います。 空気が澱んでいて、視界が悪いですね。 |
|
夜の機務段。 先程の単回で見たCT151はじめ、 多くの機関車たちが数珠つなぎになっていました。 |
|
蒸機の鼓動だけが聞こえてきます。 |
|
これから夜勤なのか、出区を待っている様子でした。 |
|
機務段の横を集集線の火車が通過しました。 |
【1978年 3月28日撮影】
集集線は二水から車呈まで約30kmの路線。
日本統治時代にダム建設の資材運搬を目的として敷設されました。
訪問当時、旅客は既に気動車化されていましたが、
貨物列車牽引にCT150とCK120が活躍していました。
台湾に渡った8620型は43両だったそうです。
その反面、CK120は僅か7両のみ。
現在では両形式とも1両ずつが保存され、
うちCK124は何と動態で、年に何度か運転されているとか。
集集線は味わいのあるローカル線として人気を博しているそうです。
ペンタックスMX
トップに戻る
海外の鉄道 に戻る
台湾 トップに戻る
次のページへ