臺灣火車攝影的旅行


第三日


民国67年 3月27日(月)




嘉義火車站(駅)の朝、ホームには列車を待つ乗客たちでにぎわっていました。
構内にはDT580やDT650散見され、辺りにはケムリの芳香が漂っています。
さて、今日も日本型蒸気機関車たちをたっぷりと…
…という訳ではなく、これから山へと向かうのです。
目的地は阿里山 (^O^)/
楽しみにしていた阿里山森林鐡路に乗って出発です。

阿里山森林鐡路は日本統治時代、台湾ヒノキなどの森林資源を搬出するため、
1906年から1912年にかけて建設された、762mmゲージの狭軌鉄道です。
鉄チャン界ではシェイ式蒸気機関車の活躍で超有名。
シェイ式とは垂直のシリンダーからクランクシャフトを介し、
傘型ギヤで前後の車輪全軸に動力を伝える仕組です。
ボギー台車に動力を伝達出ることで、急曲線と急勾配に強いのが特徴。
もともと米国で考案された方式で、世界的に普及はしませんでした。
米国以外で活躍した例としては阿里山が代表的な存在です。
阿里山森林鐡路では開通時から米国ライマ社のシェイ式蒸気機関車を採用しました。
その後も増備され、最盛期には18t機が8両、28t機が12両もの大所帯を誇り、
運材の他、旅客輸送にも長年主力として活躍を続けてきました。

1970年代になると阿里山でもDL化が進められ、
先ずは本線の28t機が、そして支線や伐採線の18t機も続々と活躍の場を失いました。
その様子は日本の鉄道雑誌などでも取り上げられ、
一時は『阿里山のシェイ全廃…』との報道もありましたが…
1978年春の時点では、阿里山火車站の入換用として辛うじて18t機1両が残っていたのです。
残念ながら運材列車や旅客列車を引く姿は見られないけれど、
最後の仕事に精を出すシェイの姿は、きっときっと魅力的なはず…
そう信じて『現役シェイ最後の1両』を求め、ボクたちは阿里山を目指したのでした。






【1978年 3月27日のアルバム】


中興號特快 嘉義 → 阿里山


阿里山火車站 1


シェイ12号機 特別運転/1


シェイ12号機 特別運転/2


阿里山火車站 2






トップに戻る



海外の鉄道 に戻る



台湾 トップに戻る

inserted by FC2 system