嘉義火車站は鐡路局縦貫線、阿里山森林鐡路の他、台湾製糖専用線も接続していました。
この頃、製糖線の旅客列車があったはずなのですが、残念ながら見ることは出来ませんでした。
嘉義から乗車するのは阿里山森林鐡路の『中興號特快』です。
この列車には専用車両が使われ、編成の両端が客室付きディーゼル動力車、中間は付随客車でした。
一見気動車のようですが、動力付き客車が付随客車を連ねる動力集中方式で、
ヨーロッパの電車などで見られるスタイルに近いと思います。
中興號は、当時の阿里山森林鐡路では最上級の列車でした。
嘉義から阿里山までは約70km、途中には最急勾配60‰、最小半径40mの急カーブ、
オマケにスパイラルループ線やスイッチバックがあり、楽しみ満載のルートです。
標高30mで熱帯地域の嘉義を出発し、亜熱帯、温帯と三種類の気候区分を経て、
3時間半ほどかけて標高2200mの阿里山へと達します。
活気を呈する朝のホームにDT580の姿がありました。 当時は日常に蒸気機関車が溶け込んでいたんですね… |
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ヤードに憩うDT580型。 縦貫線の蒸機たちとは暫しの別れです。 これから阿里山へと向かいます。 |
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嘉義火車站での写真がないので、いきなりの車窓です。 何処かの中間駅。 運転士が駅員にタブレットを渡しています。 通過駅かな? |
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この辺は未だ熱帯地域のようです。 それらしい植物が見られますので… |
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グングン登ってゆきます。 |
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先頭動力車の駆動台車はロッド式です。 小さなロッドをシャカシャカ動かして走ります。 ナローっぽくて可愛い❤ |
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山深くなってきました。 |
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旅する小姐♪ |
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DL牽引の貨物列車?と交換です。 バラストの無い線路ですが… 何故? |
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途中駅で嘉義行きの普通列車と交換しました。 背番号7の女性は販売員? (?_?) |
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出発してゆきました。 途中にスイッチバックがあるため、 客車最後部には簡易運転台?が備えられています。 |
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奮起湖火車站です。 やっと中興號特快の外観が出ました(笑) |
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奮起湖火車站の月台(ホーム)から見た車庫です。 中には28tシェイが格納されています… (^O^)/ |
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おおっ! 運材台車発見\(^o^)/ ナローファンが萌える瞬間!(笑) |
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神木火車站に停車中の中興號特快です。 ここの名物は列車後方の神木。 樹齢3000年と伝えられる紅ヒノキです。 ここからスイッチバックで一気に阿里山へと登ります。 |
【1978年 3月27日撮影】
中興號の車両は1962年、日本車輛製です。
長年阿里山の代表列車として君臨して来ましたが、
新たに製造された冷房付き新型客車の導入により、1990年に引退。
その後は嘉義構内に放置され、スクラップ寸前となっていました。
しかし阿里山森林鐡路開業95周年を記念して修復され、
現在では往年の姿が蘇って動態保存されているそうです。
いつか再会できるかな?
ペンタックスMX
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