別府鉄道


撮影日=昭和53年 2月 17日(金)

Vol.1







2月12日に旅立ち、京都市電、明延鉱山軌道、加悦鉄道、播但線などを撮影。
前夜、和田山から乗った826レ『山陰』で早朝の京都駅に着き、725Mに乗ったとの記録があります。
725Mって京都を何時発???
昔の時刻表が無いので、サッパリ分かりません。
茨木からは鉄友のK君が乗ってきて合流。
この日は彼と共に別府鉄道の撮影です。
K君は小学校時代の同級生で、蒸機時代は一緒にあちこちへ行きました。

土山駅で下車。
別府鉄道土山線が分岐する駅です。
この日、あたりは一面の雪景色でした。
スタンプノートには「積雪7cm」と記されていますが、
写真を観察すると10cm以上あるようにも見えます。










土山~中野間






土山駅から線路沿いに歩きました。
上の写真は7:40発の列車だと思います。
別府港行きはDLの次位にハフが連結されますが、それが付いていません。
何故なのか…

もしかすると、違う列車なのかも…?
とも思ったのですが、京都に5:24着(たぶん…)で快速に乗り換えると、
土山に到着するのが、だいたい7:30くらいです。
別府港行の始発列車が出るのは7:40ですから、時間的には合います…
このような半端な場所で撮っているのは、恐らく時間が無くて急いで移動し、
苦し紛れの走行写真…ということだと考えられます。
やはり、写真の列車が時刻通りの別府港行始発なのでしょう。
2月中旬の日の出は6:40頃ですから、光線具合からも7:40くらいで妥当かも。
しかし、何故にハフが付いていないのでしょうか…(?_?)

この列車を撮影したのは2コマだけ、上の写真の連写なのでほぼ同じものです。
なので同様にハフは確認できません。

この日、別府港を出る際は貨車だけ、もしくは単機だったのか…
この界隈にしては大雪となったため、朝の客扱いを運休にしたのかも知れません。
それでハフ無しだったのではないかと思われます。
あくまでも推測ですが。




当時の時刻表があるので、以下に記しておきます。






【土山線/別府港→土山】

別府港 7:05 12:18 14:46 16:16
土山 7:19 12:32 15:00 16:30



【土山線/土山→別府港】

土山 7:40 13:40 15:40 17:32
別府港 7:54 13:54 15:54 17:46



全てがDL牽引の列車です。
貨物がある時には混合列車、無い場合にはハフ1両だけでした。











土山線唯一の途中駅です。
土山から2.7km、別府港から1.3km地点にありました。
駅名板の下には雪が積もり、表記が見えなくなっていました。
手書きの時刻表ですね。
他の列車は通過していたのでしょうか?











この次の写真は別府港駅でした。
どうやら全線を歩いたようです。
当時のことは覚えていませんが、恐らくロケハンしながら歩いたのでしょう。











野口線のキハ101が停まっていました。







野口線には気動車の単行が、日に9往復運行されていました。
基本的にこのキハ101が運用に就いていましたが、
予備車としてバケットカーのキハ2と3もあり、たまに走っていたようです。

今回、狙うのは土山線の混合列車です。
次の列車はお昼過ぎなので、それまで車庫を見学させていただきました。










立入厳禁の看板がありますが…
(・_・;)
特に許可などは得ず、軽い挨拶だけで見学していたように記憶しています。
貨車の側面。
個性的な車両たちがひしめいていました。
DD502は元新日鉄のD4502だそうです。
別府鉄道に来たのは昭和53年との記録がありますので、
ひょっとすると入線したてのホヤホヤだったのかも知れません。
昭和5年製のキハ3と、後に同年製のハフ5が居ました。
まるで博物館のような顔ぶれです。
こちらは整備工場のようです。


















国鉄DD13形の試作車だと伝えられているDD1351です。







別府鉄道で最も大きな機関車、DD1351は昭和32年に汽車会社で製造されました。
当時、国鉄のDD13形の量産が開始する前で、汽車会社が先行して製造したそうです。
江若鉄道で活躍しましたが、昭和44年の廃止により別府鉄道に移籍しました。

車庫内の奥、左端に或る車両が写っていますが…
恐らく二軸気動車のレカ2ではないかと思われます。
レカ2は昭和9年、加藤車両製のガソリンカーでした。
戦時中は木炭ガス発生装置を搭載して走っていたとか。
昭和26年にキハ2に称号を変更しましたが、34年の踏切事故で大破したとのことです。
そんな車両が事故後20年もの間、残されていたんですね。

この当時、ボクは眼中になかったのか、この珍車を全く撮影していません。
後年レカ2のことを知り、「そんな車両、あったっけ…?」と思っていましたが、
なんとDD1351を撮った写真の端っこに居るではありませんか。
(--〆)
残念無念…


もうひとつ…
DD1351の後、これはDC301だと思われます。
昭和27年三菱重工製。元江若鉄道で、廃止と共に別府に来たそうです。
別府鉄道で初めてのディーゼル機関車とのこと。
それまでは蒸気機関車と気動車だけだったのでしょうね。
別府鉄道で長年活躍していたDC301、実はこの訪問直後に廃車となりました。
なのに、ちゃんと撮っていな~い…(*_*)
何やってたんだろ(-_-メ)











何処を治しているのでしょうか…?
こちらの車庫内は僅かに撮っていました。
詰所とキハ3。
キハ3とハフ5の連結部。
この編成で走ってもサマになりそうですね。
古い標識。
部品即売会で売ったら高値がつくかも…(笑)
木造貨車が放置してありました。
この頃は気付きませんでしたが、貴重な車両のひとつでしょうね。










別府港機関区を見学後、別府港駅に来ました。
列車に乗る訳ではありませんが…










野口行きのキハ101が間もなく出発するようです。
走り去ってゆきました。
左手に先程行った機関区が見えます。
貨車が連なり、入換作業の真っ只中です。
組成し、土山行きになるはずです。
小さな駅舎から見た風景。
港の工場へと線路が続いていました。








別府港駅は別府鉄道随一の駅でありながら、ひっそりとした佇まいでした。
鉄道の利用者って、どのくらい居たのでしょう?
なんか、あまり人を見かけなかったような気がします。

この後、徒歩で土山線の撮影に向かいました。







Vol.2につづく~











ハフ7と共に 下がK君









ペンタックスMX




ペンタックスSP-F














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