山陰本線 和田山の夜/1


撮影日=昭和53年 2月 14日(火)







京都22:04発の夜行普通列車『山陰』827レに乗り、深夜の和田山で降りました。
時は1:35、とても夜行列車を降りる時刻ではありません(笑)
まだ若かったんでしょう、無理してましたね…
メモによると、待合室で仮眠して早朝にDD54を撮影したと記されています。
なので、タイトルは『和田山の夜』ですが撮ったのは朝です……
(・_・;)
まっ、夜景というコトでご容赦ください。


資料を紐解いてみると、訪れた昭和53年2月の時点で稼働していたDD54は以下の8両です。


DD54 11 昭和44年製
DD54 12 昭和44年製
DD54 24 昭和45年製
DD54 29 昭和46年製
DD54 30 昭和46年製
DD54 31 昭和46年製
DD54 32 昭和46年製
DD54 33 昭和46年製


福知山機関区所属で、山陰本線と播但線で運用されていました。
この頃、DD51と共通運用だったという書き込みが方々にありますが、
ボクの記憶ではDD54の運用は独立していて、DD51とは別になっていたと思います。
DD54を狙っていてDD51が来たということもありませんでした。
うろ覚えですが、DD54の運用表を持っていたような気もしています。
(記憶が…)


未明の和田山駅には三台のDD54が居ました。
旧客を連ねたDD54を二本撮影していますが、どのような列車なのか詳しいことは不明です。













何処かへの一番列車でしょうか、出発の準備が進められています  DD54 33




この頃はまだまだ鉄道が輸送の主力として機能していました。
地方のローカル列車にも関わらず、連なる客車は9両。
朝夕にはそれなりに利用客が居たのでしょうね。
牽引するDD54 33は、この形式唯一の保存機となりました。
全機が解体の予定だったそうですが、辛うじて免れて大阪の交通科学館に搬入。
30数年間保存展示されていましたが、閉館のため京都の梅小路に移動されました。
来春(平成28年)にオープンする京都鉄道博物館に於いて展示されるそうです。

















にわかに活気づく早朝の駅  DD54 30




昭和50年代前半、全国津々浦々たくさんの旧型客車が残っていました。
ちょっと旅に出ると旧客に乗るのは当たり前、首都圏でも走っていたくらいですから。
なので特に意識はしていなかったのですが、
同じ乗るなら気動車よりも客車…、そういう気持ちはありましたね。
DD54の活躍した山陰本線、播但線でも旧客がバリバリ活躍していました。
いい時代でした…
















冒頭の写真と同じ列車ですが…




カラーで見ると、また違った雰囲気を感じますね。
運転台の白熱灯がいい味わいです。

















機関士さんと…




この日、構内で撮影していたのはボクたちだけでした。
徐々に注目を浴び始めていたDD54ですが、
未だ鉄チャンが殺到するレベルではなかったのでしょう。
厳寒下で嬉しそうにカメラを操るボクたち…(゜o゜)
カタギ衆にはどのように見えたのでしょう?
この機関士さんには運用のことなどを聞いたような覚えがあります。
DD54撮影のプラスになったのでしょうか?
もう37年も前の記念写真、いい思い出です。






和田山駅で夜明けを迎え、移動を開始しました。
向かったのは八鹿。
八鹿から全但バスに乗って明延へ行ったのですが、この辺の記憶が全く…
(゜o゜)









跨線橋より。
機関区に佇むDD54 32です。
この界隈ではDD51に主役の座を奪われていました。
DD54の運用はほんの一部…
DD51の牽くこの列車で…
と思いましたが、八鹿に向かうのは逆方向。
交換した列車でしょうか…?
旧客の旅。
未だ『汽車』という言葉に違和感の無かった時代。
現在は『超』が10個くらい付く嫌煙家です(笑)
懐かしい…








明延に行く手段として全但バスがあることを知り、時刻などを電話で尋ねた記憶があります。
現在ではインターネットで何でも調べられますが、昔は自力で情報を集めるのみ。
特に時刻表に掲載されていないバスなどは厄介でした。
今思えば、こういう行程を詳しく記録しておけば面白かったかも知れません。
だいたい現実に行った本人が忘れているんだし…(苦笑)








◆1978年 2月 14日撮影◆









ペンタックスSP-F




マミヤC330 プロフェッショナルf













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同日の明延鉱山軌道へ




2月16日の播但線へ

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