九十九里鉄道跡


撮影日=昭和51年 7月 1日(木)




旧大網駅跡の遺構を探索、撮影した後、72系電車に乗って東金へやって来ました。
駅裏の草むら。
実はその草むらに、九十九里鉄道のお宝が埋もれていたのです。
残念ながら単端や客車の姿は失われており、
辛うじて、それらしい屋根の部分が放置されていました。
車両で残っていたのは木造貨車が二両。
たったそれだけでした。
雑草の大群に苛まれ、何処に線路が残っているかなどは探索できませんでした。
『廃線跡とは夏に探検するに非ず』
そんなことを実感した日でもありました(笑)








































かつては軽便鉄道の駅があった場所。
ご覧の通り、草に覆われていますが…






























木造貨車の連結器。
廃止後15年も経過するのに、
実にしっかりとした状態で残存していました。



















こちらは台車。
この木造貨車はボギー車だったのです!
なんとも立派な軽便貨車。
九十九里の単端や客車って二軸なのに…(笑)


















構内はとにかく草だらけ。
これをかき分けて撮影していたのですが…
左手の物干し台みたいなモノは転車台跡です。
単端は方向転換が必要でしたから。






























こいつが唯一残存していた客車の屋根です。
もしかしたら単端のかも知れません。
とか言いつつ、ちゃんと調べていないのですが…




















木造貨車の姿。
後方の国鉄ワムと比較すれば大きさが一目瞭然!



















もう一両の貨車。
こちらも同型のボギー車でした。





























ぴったりと連結されたまま15年。
この連結器が再び稼働することはありませんでした。
(T_T)/~~~


























この当時、保存活動に着手していたなら…
現在は各地で廃止された鉄道の保存が盛んです。
しかしこの頃は未だ…
残念ですね。

【1976年 7月 1日撮影】





ナローに興味を抱いたのが遅すぎたことにより、
仕方なく廃線跡探索をするハメとなったケースがあります。
頚城、井笠、木曽森林、その他…
そして九十九里鉄道。
基本的に廃線跡は趣味ではないのですが、
やはり「それなりの発見」をした時はエキサイトしたりして…
それって廃線跡にそそられてるんじゃない?
との声もありますが…(苦笑)
ただ、これらを探索することによって
少しでもその鉄道の風情に触れられたなら、
それはそれで楽しい活動だったのかもしれませんね。








ペンタックスSP-F








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