旧大網駅跡の遺構を探索、撮影した後、72系電車に乗って東金へやって来ました。
駅裏の草むら。
実はその草むらに、九十九里鉄道のお宝が埋もれていたのです。
残念ながら単端や客車の姿は失われており、
辛うじて、それらしい屋根の部分が放置されていました。
車両で残っていたのは木造貨車が二両。
たったそれだけでした。
雑草の大群に苛まれ、何処に線路が残っているかなどは探索できませんでした。
『廃線跡とは夏に探検するに非ず』
そんなことを実感した日でもありました(笑)
かつては軽便鉄道の駅があった場所。 ご覧の通り、草に覆われていますが… |
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木造貨車の連結器。 廃止後15年も経過するのに、 実にしっかりとした状態で残存していました。 |
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こちらは台車。 この木造貨車はボギー車だったのです! なんとも立派な軽便貨車。 九十九里の単端や客車って二軸なのに…(笑) |
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構内はとにかく草だらけ。 これをかき分けて撮影していたのですが… 左手の物干し台みたいなモノは転車台跡です。 単端は方向転換が必要でしたから。 |
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こいつが唯一残存していた客車の屋根です。 もしかしたら単端のかも知れません。 とか言いつつ、ちゃんと調べていないのですが… |
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木造貨車の姿。 後方の国鉄ワムと比較すれば大きさが一目瞭然! |
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もう一両の貨車。 こちらも同型のボギー車でした。 |
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ぴったりと連結されたまま15年。 この連結器が再び稼働することはありませんでした。 (T_T)/~~~ |
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この当時、保存活動に着手していたなら… 現在は各地で廃止された鉄道の保存が盛んです。 しかしこの頃は未だ… 残念ですね。 |
【1976年 7月 1日撮影】
ナローに興味を抱いたのが遅すぎたことにより、
仕方なく廃線跡探索をするハメとなったケースがあります。
頚城、井笠、木曽森林、その他…
そして九十九里鉄道。
基本的に廃線跡は趣味ではないのですが、
やはり「それなりの発見」をした時はエキサイトしたりして…
それって廃線跡にそそられてるんじゃない?
との声もありますが…(苦笑)
ただ、これらを探索することによって
少しでもその鉄道の風情に触れられたなら、
それはそれで楽しい活動だったのかもしれませんね。
ペンタックスSP-F